読書生活 

本もときどき読みます

今の人生はすべて下積みなのかもしれないよ、という話 

 先日、こんな記事を書きました。 

yama-mikasa.hatenablog.com

 こんな内容です。

 新聞にこのような投稿がありました。

2度目のプロポーズに迷う私 主婦 腰山佑子さん 茨城県 73歳

 その昔、私は恋愛結婚をした。戦争で連れ合いを亡くし、苦労して夫と義弟を育てた義母との同居生活。いつしかそれは義母に絶対服従の関係となった。夫が私をかばってくれることも全くなかった。

 昨夏、義母が107歳で亡くなった。義母に仕え半世紀。夫は80歳、私は72歳となっていた。通夜の晩に夫から2度目のプロポーズ。あの世へ行っても私をさがして結婚すると。すぐには言葉が出ない。あの世まで義母に尽くすなんて。

 私は結婚後も働いてきたが、退職後間もなく難病となり、ステロイド剤などにより生かされている。2人の子どもは独立し、夫との気楽な生活。夫は家事を手伝ってくれ、病気の私にとても優しい。今が幸せで何の不足もないが、まだ夫にはプロポーズの返答をしていない。 

 わたしだったらそんな人ともう一度結婚するなんて絶対にありません。この人は優しいな、それとも、この人が二度目のプロポーズを断らないのは、断るということが、自分の人生の全否定になるとでも考えたのだろうか‥と。そういう記事です。お時間があったらお読みください。短い記事ですので。

 

 このことに関連して、こんなことを思いました。

 どこかの雑誌で宮藤官九郎さんがコラムを書いています。どこだったかなあ、文春か新潮か。こんな内容です。

 テレビでよく、役者さんが下積み時代の話をしている。そういう番組の一つを見ていたら、その役者さん(そんなに年配の方ではなさそうです。記事には名前はありませんでしたが)も自身の下積みの時の苦労を遠い目をして語っていた。番組の司会者が「実はこの方、こんなドラマにも出ていたんです」と映像をふりました。役者さんもはずかしそうにその映像を見ます。そのドラマがなんと宮藤さんの代表作で吹き出してしまった。その話を「あんたにとってははずかしい黒歴史かもしれないけど、俺にとっては、出世作であり代表作なんだよ」とおもしろおかしく書いてました。

 で、ここからです。宮藤さんも自分の下積み時代をよく聞かれるとのこと。そう聞かれてすごく悩むそうです。自分は成功者なのか?成功者なら、そのラインはどこなのだ?「あまちゃん」か?いや、今も下積みなんじゃないか?ひょっとしたら、今世はずっと下積みで、来世に花が咲くのかもしれないぞ、と。

 

 先の投稿の声欄の奥様、今世は下積みだよ、来世があるさ。別に否定することはない。この下積みは次、生きるはず。必ず次がある。生まれ変わってすてきな人生を歩む助走だよ。助走。

 いや、そうかなあ、うーん。72になって同じこと言えるかな…。

 

 まて、来世を考える前に今世を考えよう。明日、今までの人生をひっくりかえす逆転ホームランのようなできごとがあるかもしれないぞ。  

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