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ハリーポッターのローリング先生と、あなたのお父さん、ひとりしか助けられないならどちらを助けますか?

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 倫理理論の一つに功利主義というものがあります。

功利主義とは 

 この功利主義とはジェレミー・ベンサム(1748-1832)という偉い人が最初に定式化した倫理思想である‥とありますが、難しい話は置いておきましょう。彼は何においても、何をするかを考える指針となるのは

「最大多数の最大幸福」

だと言います。より多くの人が幸せになるのはどういう行動か、ということです。

 よって、この問題、ローリング先生かお父さんかどちらかしか助けられない場合、わたしにとってお父さんは大事だけど、より多くの人を喜ばせるのは間違いなくローリング先生なので、「お父さんよりローリング先生を救う」が正解だそうです。

 これ、わたしが言ってるのではなく、ベンサムが言ってるんですよ。『功利主義入門』という本で、児玉聡さんという方が教えてくれました。この本には、いくつかこの功利主義について理解するための問題があるので、それも紹介します。

トロッコ問題 5人か1人か 

電車が暴走している。そのままだと、線路に縛り付けられた5人はひき殺される。もしあなたがスイッチを切り替えて、電車を別の線路に引き入れれば、そちらの5人は助かるが、そちらの線路に縛り付けられた1人がひき殺される。あなたはどうしますか?

 「なぜ線路に人が縛り付けられているのだ」というのはなしです。功利主義は「最大多数の最大幸福」ですから、正解はもちろん「スイッチを切り替えて1人を殺す」です。5人と1人ですから。類題として、「スイッチを切り替えて5人を助けるのではなく、大きい人を後ろから突き飛ばして、その大きい人をブレーキとして電車を止める」のも正解だそうです(もちろん、その大きな人は死にますが)。

無人島で友人と約束したケース 

あなたと友人が遭難して無人島にたどり着いた。友人が「自分の全財産を(友人の)趣味のサークルに寄付してほしい」と言い残して死んだ。あなたは「そうする」と約束した。まもなくしてあなたは救助された。友人との約束を果たそうと思ったが、よくよく考えると、友人の言っていた趣味のサークルよりも病院に寄付した方がいいのじゃないかと思われる。あなたと友人との約束は誰も知らない。サークルに寄付するか、病院に寄付するか、あなたはどうしますか?

 これも、「最大多数の最大幸福」の原則に照らして考えると簡単です。「友人の約束を破り病院に寄付する」が正解です。

 わたしなら、自分の手は汚したくないので見て見ぬふりしますし、大きな男の人を突き飛ばすなんて絶対にできません。友人の財産も、いくらか懐に入れるかもしれません。父親とローリング先生ならローリング先生ですが(親父すまん)、息子とローリング先生なら絶対息子を助けます。 

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