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映画 『アウトレイジ 最終章』 感想 

 本日公開!見てきました。

 

アウトレイジ 最終章 - 映画報(15歳未満は見ちゃダメ)

『アウトレイジ 最終章』あらすじだぞ、コノヤロー! 

 裏社会に生きる男たちの、仁義なき抗争を描いた大ヒットシリーズが、3作目にして最終章を迎える。抗争の舞台はシリーズ最大スケールの日本と韓国で展開。些細なトラブルをきっかけに、過去を精算する機会をうかがう大友と、花菱会トップの座をめぐる幹部らの暴走がはじまり、「張グループ」「花菱会」「警察」が入り乱れる全員暴走の全面戦争へと突入。

 キャストには、前作で生き残ったビートたけし、西田敏行、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、松重豊、中村育二、金田時男に加え、新たに大森南朋、大杉漣、ピエール瀧、岸部一徳、原田泰造、津田寛治、池内博之など、最終章に相応しい豪華強面の男たちが集結。彼らが見せる暴力や傲慢な振る舞いの裏で、背負ってしまった苦悩や悲哀、滑稽姿も、本シリーズの核心に迫る要素として重厚に描かれる。

おもしろかったぞ、バカヤロー!

 スクリーンからバンバン伝わってくるひりつく雰囲気、最高です。独特な濃紺「キタノブルー」に、赤がよく映えていました。

 前々作『アウトレイジ』、前作『アウトレイジ ビヨンド』で多くの名優たちが死んでしまいました。今回新たに加わった、ピエール瀧さんや大森さんがいい味出していました。特にピエール瀧さんのゲス振りはいいですね。2013年の映画『凶悪』以降、ピエール瀧さんとリリーフランキーさんが悪者にしか見えません。

殺しすぎだぞ、コノヤロー!

 マシンガンで、撃ちまくってましたから。何人殺してるんだ、という感じです。あれだけ殺しまくったら、もう次はありませんね。特に、幹部の出所祝いパーティーでの乱射シーンは凄まじい。結局あの幹部の名前、覚えていません。何の活躍もしてないのに殺されて。最後のネタバレはしませんが、これで完結です。

老けすぎだぞ、バカヤロー!

 復習のため、『アウトレイジ』と『アウトレイジ ビヨンド』を連続して見てから今日の公開初日を迎えました。生き残った俳優さんたちが格段にお歳を召されていて、少し引きました。特に花菱会の西野役の西田敏行さんと、中田役の塩見三省さんはもう老人です。前々作の『アウトレイジ』が2010年公開、前作の『アウトレイジ ビヨンド』が2012年公開です。あれから5年が経っています。子どもと老人にとって5年は長い。前作の『アウトレイジ ビヨンド』でわたしたちをあれだけびびらせてくれたあの二人も、今作では痛々しい老人に見えました。塩見さんは、前作のあと大病を患っているとのこと。早く元気になっていただきたいです。

 白竜さんや、名高さんがそれほどお変わりになってないところは逆に驚きではあります。

前作『アウトレイジ ビヨンド』や前々作『アウトレイジ』の方がよかったぞ、コノヤロー!

 シリーズを通して見ると、前々作『アウトレイジ』や前作『アウトレイジ ビヨンド』の方が面白かったかな、と思います。今作にはギラギラした狂ったキャラがいなかったからでしょうか。椎名桔平さんが演じたワイルドさや、加瀬亮さんが演じたイカレッぷりを見せる人物がいませんでした。ピエールさんにしても、大森さんにしても、大杉さんにしても、少しコメディータッチに描かれています。もちろん、このご三人の演技力がどうとか言ってるわけではありません。大杉さんの『たそがれ清兵衛』での狂いっぷりはすごかったですから。

最後に

松重さんのきれっぷりが一番よかったぞ、よかったから、お祝いになんか贈っとけコノヤロー! 

岸部さん、いる意味わかんなかったぞ、何が花菱だバカヤロー!

大杉さん、最終章からいきなり出てるのに、なじみすぎだぞ、バカヤロー!

原田さん、おもいっきり浮いてたぞ、コノヤロー!

名高さん、急に大声で怒鳴るからびっくりしたぞ、バカヤロー!

 

 『アウトレイジ』は、一度死ぬと出られないことになっています。そのため、『アウトレイジ』や『アウトレイジ ビヨンド』では、続編に出たい、死にたくない、という俳優さんたちの思いがあふれ出ていたそうです。特に、『アウトレイジ ビヨンド』に出ていた桐谷健太さんと新井浩文さんは、殺される撮影日の朝「生きている証を残すためにどうしたらいいか」と考え、死体役なのにまばたきする、足を少し震わせる、などの演技をアドリブでやろうとしたものの、緊張のあまりできず、ということでした。

 コノヤローだのクソヤローというのは、『アウトレイジ』シリーズのあいさつみたいなものです。「こんにちは」くらいの意味ですよ。

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