読書生活 

本や新聞を読んでいます

みんなホメられたい

この記事をシェアする

夜の職場の哀しいつぶやきを聞いて思ったこと。

 キーを叩く音とため息とコーヒーをすする音しか聞こえない、そんなさびしい夜8時の職場で、「俺、けっこうがんばってると思うんです」と斜め後ろの若手I(20代後半男子)が突然つぶやきました。

 若手R(30代前半女子)が「がんばってるって自分で言うセリフじゃないよね」と反応しました。すると、Iが「だって、誰もほめてくれないんですもん。自分くらいほめてやってあげてもいいじゃないですか」と。

もっともっとホメられたい 

 わかる、ほんとによくわかります。きみの気持ちはよくわかります。「もっとホメられたい!」そんな悲痛な叫びは、若手だけのものではありません。40過ぎてもそう思います。みんなホメられたがってる。深刻なホメ不足を嘆いているのは君だけじゃありません。

誰もホメてくれないなら、自分で自分をホメるしかない 

 昨今、世の中には罵倒と揚げ足取りと不平不満であふれかえっています。この哀しく寂しい状況を打開できるのはホメしかありません。だけど誰もホメてくれない。だったら自分自身をホメるしかありません。一度しかない人生、うつむいたまま過ごしている場合ではありません。自分で自分をホメて、上を向いて生きていける自分を取り戻そうではありませんか。と自分に言ってます。

「明けない夜はない」って現状から目をそむけてる 

 コンビニに行くと、薄い雑誌が並んでいます。人生を楽しく生きるコツ、みたいなふわりとした本。ポジティブ思考になりましょう、グチを言わずに感謝の気持ちをもちましょう、という温かい前文に続いて、やさぐれたわたしを励ましてくれる言葉がてんこ盛り。「明けない夜はない」「人生は、三歩進んで二歩下がる」そういう言葉が多いのですが、どうもぴんとこないんですよね。

 おそらくそれは、「今は耐えろ」と言ってるからだと思います。違う、「今」をホメてくれ、そう思っているのです。たぶんみんな。特にわたしは。

現状の肯定 

 「今」はつらいでしょうが、そのうちよくなる、じゃなくて、今、現状を肯定してもらいたいのです。「現状の肯定」と言っても、何でもかんでもホメてくれと言ってるわけじゃありません。「あなたは仕事ができる」とか「多くの人に求められている」なんてのは嘘です。たとえホントだとしても、小集団の中で他人と比べているだけです。他人と比較できるものは、仮にそこそこだったとしても、「それ以上」の人は山ほどいるので頼りになりません。また、「あなたのままでいい」という言葉もありがちです。しかし、わたしにははまりませんでした。みんな、がんばってるの。ごろ寝しているわけでもなく、遊んでいるわけでもなく、仕事しているの。「あなたのままでいい」ってそういうあなたは誰?

「俺はけっこうがんばっている」 

 力を入れてホメたいのは、今、どんな状況だったとしても、その「今」、この「現状」です。この記事の最初にあげた彼のセリフ「俺はけっこうがんばっている」。これ、すごくいい。「俺はけっこうがんばっている、今までもけっこうがんばってきた、だから、今はこれでいいのだ」現状をごまかさず、見事に今を肯定しホメてる。

 彼に言いました。「おまえはがんばってる。よくやってる。昨日もおとといもよくやってた」と。10以上年上のわたしにも言ってほしいくらいです。「先輩もがんばってますよ」って。でも、言われたら腹立つかな(笑)。だから、自分で言います。「わたしは今までもけっこうがんばってきた。今もがんばっている。それでいいのだ」と。

 ホメられたい人はいませんか?誰もホメてくれませんか?わたしがホメますよ。

「あなたは今までよくやってきた。今もよくやってる。だから、それでいいんです」 

yama-mikasa.hatenablog.com

yama-mikasa.hatenablog.comyama-mikasa.hatenablog.com