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「二人きりで秘密の食事」はセーフ? 不倫の境界線

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不倫の境界線「二人きりで秘密の食事」はありかなしか?

 不倫の境界線なんて人それぞれ違うので、一概には言えません。でも、まあぼんやりとまわりを見渡してみると、「二人きりで秘密の食事」をアウトだとしている方が多数派かなと思っていました。 

 ところが、このわたしの「『二人きりで秘密の食事はアウト』が多数派説」を根底からゆるがす記事が新聞にありました。8月6日の朝日新聞朝刊です。こんな特集です。見出しは「ときめきは自分へのご褒美」です。

www.asahi.com

「ときめきは自分へのご褒美 」

「ときめきは自分へのご褒美」

誰かのことが気になったり、言葉を交わしてうれしくなったり。「最近、ときめいてますか?」と読者にきいたところ、たくさんのすてきな体験談が寄せられました。

 書き出しはこんな感じです。「趣味」とか「ペット」など、ふむふむと思いながら読んでいました。

 ところが、「えっ!」と思った体験談が二つありました。読んでみて下さい。

心の重荷、軽くしてくれた彼

 「ときめきは、頑張ってきた自分へのご褒美じゃないかな」

 埼玉県の女性(57)は、はにかみながらこう話す。「少しだけ、舞い上がってもいいかなと思っているんです」

 5年前、夫をがんで亡くした。闘病中、夫は短期の入退院を繰り返していたものの、日常生活が大きく変わることはなかった。「簡単には死なないんじゃないか」という思いを捨てきれず、別れの間際まで、死を想像できずにいた。

 「治療法を調べたり、やりたいことを一緒にしたり……。本当はもっとしてあげられることがあったんじゃないかって、後悔をずっと心に抱えていました」

 夫の死後も仕事や家事に追われる日々。昨年、そんな日常に少し変化があった。

 「同窓会をしませんか?」

 地元、九州の離島の友人からの誘い。メンバーの中に、1人の男性の名前を見つけ、はっとした。

 男性は小中学校時代の同級生。テニス部のキャプテンで、ファンクラブができるほどの人気者だった。話が合い、大学進学で地元を離れても、帰省の度に食事したり、ドライブに行ったりと、仲のいい友人関係が続いていた。

 お互いに結婚してからは疎遠になったが、30代のころ、同窓会で再会した際、「初恋の人だった」と告げられた。

 「そのときは恥ずかしくて本気だとは思わなかったけれど、あれから20年以上経った今回も『ぜひ参加してください。初恋の人ですから』と連絡がきたんです」

 年月を重ねた今だからこそ、その言葉が深く心にしみた。

 昨年開かれた同窓会の後、久しぶりに2人で食事をした。そのとき、家族にも言えなかった夫の看病への後悔を、初めて口にすることができた。心が、すっと軽くなる気がした。

 忙しい日々の中、みけんにしわを寄せる時間が多くなっていたが、再会のおかげで、彼に好きだったと言われた「笑顔」を心がけるようになった。肌の手入れも以前より丁寧にしている。

 「疲れているとき、『元気か?』とLINEでメッセージが来るだけでうれしくなるんです」

 でも、それ以上は望んでいない。あくまでベースは家族との生活。「ときめきは不可欠ではない」と断言する女性。彼の存在は家族にも内緒だ。「でもね、ときめきがあると、日々のいろいろなことを頑張れるんですよ」

 どう思いましたか?家族には内緒ですが、「パートナーが亡くなっているのだから、いいじゃないか」と感じられた方も多いでしょう。

 では、次です。

教室仲間、やがて2人で…

千葉県 男性(60)

 定年退職後、地域の中高年が集まる手話教室に参加しました。2年ほど続いた教室が終わって、気の合う数人が集まって食事に行くようになりましたが、その中から2人でも出かけるようになった女性がいます。お互いの連れ合いの愚痴を言ったり、いろいろな悩みにアドバイスをしあったり。

 恋愛関係ではありませんが、妻には秘密。新たな人間関係の広がりに、久しぶりにときめきのような気持ちを感じています。

 この方は既婚者でパートナーもご存命なのに、二人きりで食事に行っています。

「二人きりで秘密の食事」を、新聞が「すてきな体験談」として好意的に取り上げている 

 朝日新聞社の気持ちになってみましょう。読者を増やしたい。だから、読者の反感は買いたくない。ならば、世の大半の人が否定的にとらえている行為を「よい」行為として書くのはためらうはずです。

 しかし、朝日新聞は「二人きりで秘密の食事」を「すてきな体験談」として記事にしています。ということは、「朝日新聞は「二人きりで秘密の食事」を世の大半の人がセーフととらえていると考えている」と言えますよね。

 もし、先の体験が食事じゃなくて、肉体関係だったらどうでしょう。

「月に一度、二人で泊まりの旅行に行っています。恋愛関係ではありませんが、妻には内緒。新たな人間関係の広がりに、久しぶりにときめいています」

 この記事を「素敵な体験談」として採用しますか?さすがにボツでしょう。朝日の良識が疑われます。しかし、今回の「内緒で二人きりの食事」は採用されました。

 わたしが言いたいことは「二人きりで秘密の食事」が、全国紙で「ときめき」「素敵な体験談」として肯定的に表現されているということです。ということは、「家族に内緒で二人きりで食事をする」という行為は、「社会的にあんがい認められている」と言えるのではないか、ということです。

 不倫の境界線は、「二人きりで秘密の食事」の向こう側にあるようです。 

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