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人はなぜモテたいのか?『一行バカ売れ』川上徹也

モテたい気持ち

  昔はモテたくてモテたくて‥。とにかく女性にモテたかった。好きな子はもちろん、好きじゃない子にもモテたかった。美人にはもちろん、美人じゃない子にもモテたかった。女性にモテたかった!(本音を書いてしまった…)。 

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 さらに本音を言うと、年を取った今もモテたいと思っています。ただ、モテたいの量と中身が変わりました。性欲が減ったせいか、その分モテたい量は減っています。とにかく、若いときの女性にモテたい気持ちははんぱじゃないんだから。男性はわかってくれると思います。

 「モテたい」の中身も変わりました。女性にもモテたいですが、男性にもモテたい。「モテたい」ではなく「頼られたい」とか「慕われたい」とか、そんな感じです。

 この気持ちは性別、年齢関係なしにあるのだ、と著者は言います。「どうしたらモテるのか」という方法論には一切触れず、「その気持ちはどうして起きるのか」という理屈が書かれています。恋愛指南書ではなく、キャッチコピーの本ですから。人の欲に敏感なのです。本書では、その欲を詳しく分析しています。そして、モテたい気持ちは売りにつながるのだ、と。こちらの欲も凄そうです。商売商売。

人間の10の欲望

  「人間の欲望は10個ある」と著者は言います。

1「健康・長生きしたい」

2「セックスしたい」

3「食べたい・飲みたい」

4「安全安心安泰でいたい」

5「気持ちよくなる刺激がほしい」

6「美しくありたい(かっこよくいたい)」

7「愛されたい愛したい」

8「お金持ちになりたい」

9「社会的に認められたい」

10「自己達成したい」

 人の購買行動はこの10個のどれかを満たすためにある、そして、この欲を刺激するような商品が売れるのだと、いいます。

人はなぜモテたいのか?

  ここからが「人はなぜモテたいのか」の答えです。

 まず、7「愛されたい愛したい」が満たされそうです。モテると刺激もありますから、当然5「気持ちいい刺激がほしい」も満たされ、関係が深まれば2「セックス欲」も満たされるに違いないと想像します。それだけではありません。モテるというのは「自分から誰かを好きになる」というのとは違います。つまり自分が傷つくことはないので4「安全安心安泰でいたい」も満たされるのです。

 また、現代社会においては「モテる」ということは一種のステータスでもあります。単純に恋愛という部分だけでなく9「社会的に認められた」ことにもなるのです。特にモテる相手のルックスやその他の付加価値が高ければなおさらです。

 「モテる」一つで、10の欲望のうち5つも満たされる!恋する気持ちは理屈じゃない、といいますが、理屈にするとこうなるんですね。

 これらの欲を刺激するように広告する、これがキャッチコピーの神髄で、それががっちり発揮されている場所が本のタイトルだといいます。本のタイトルにはたいてい先にあげた10の欲があふれている、と。

 2014年度ベストセラーベストテンのうち、小説、宗教系の本を除いた本のタイトルはこうなっています(この『一行バカ売れ』が2014年度の本なのです)。

『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』

『人生はニャンとかなる!明日に降伏をまねく68の方法』

『学年ビリのギャルが一年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』

『まんがでわかる7つの習慣』

『こころのふしぎ?なぜ?どうして?』

『嫌われる勇気、自己啓発の源流「アドラーの教え」』

 なるほどねえ。ブログ記事のタイトルの参考にしようかな。そもそも、「ニャンとかなる」ってなんだ!