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人生に疲れたなんて言わないで 老後をふりかえる超高齢者 『知的な老い方』外山滋比古

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  今日、本屋でこんな本を見かけました。『知的な老い方』。ベストセラー『思考の整理学』の著者、外山滋比古さんの本です。え?まだ、ご存命だったの?というのが失礼ながら正直な感想です。

 御年93歳。帯には、スーツを着てほほえむ外山さんの写真があります。そんな高齢には全く見えません。

 最初のページにこうありました。

「人生100年時代をどう生きるか」

 私は、当年とって93歳。若いときは身体が弱くて、いつまで生きられるか、とまわりから思われていたらしい。喘息の持病もあって、たえず勤めを休んでいたので、ろくに仕事もできないまま、憂鬱な日々を送っていた。弱いなりに人なみに動けるようになったので、小学校のときの同窓会へ行ったら、3分の1以上が亡くなっていることに驚いた。

 これまでは、短命社会であったから、老人はのんきに短い命を生き、死んだ。

 高齢化社会と言われる今の時代、年をとって生きがいをもちながら生きるにはどうしたらよいのか。指針になることがあまりない。いきいきと老いるには、楽しく老いるにはどうしたらよいのか。これまでにはなかった問題であり、その答えはまだ出ていない。

 わたしもそう思います。以前こんな記事を書きました。 

yama-mikasa.hatenablog.com

 死ぬまでは、わずかでも前へ進めるだけは進もう。恥ずかしくないように、できればこれまでより、いくらでもましな人間になりたい。そうして、幸福な人生の中で生を終えたい。そこへいたるまではいきいきと、美しく、明るく生きていたい。

 前向きな姿勢がすがすがしいです。

 日記をつけよう、ウオーキングをしよう、朝を活用しよう、どんどん忘れよう、おしゃれをしよう、人に御馳走しよう、などなど。具体的に外山さんが実践なさっていることが書かれています。

 その一部は『思考の整理学』にも書かれています。人の考え方は、さほど変わらないこともわかりました。

 読んでよかったな、と一番思った部分はここです。

 老後はあとになってみれば結構長い。それをあらかじめ、どうせ老い先短いものとしてきめてしまって、努力するのをあきらめるのはもったいない。

「あきらめるのはもったいない」。わたしの好きな言い回しです。また、「老後はあとになってみれば長い」ということば、深いです。そう言える人はそういません。老後をさらに後からふりかえって、「長い」と感じるわけですから。長い老後を生き抜いて、はじめて言えることばです。そういえば、老後をふりかえる人って今までそうはいなかったのでは?