読書生活 

本もときどき読みます

ぼくの好きな先生

 久しぶりに息子の授業参観にぶらりと行きました。息子の学級は40人もいます。もう中二ですから体も大きく、教室はぎゅうぎゅうです。うしろに人が立つスペースはほとんどありません。

 こんなに大人数だと先生は大変だろうなあ、と思います。担任の先生は50代の男の人です。専門は社会科だそうです。

 幸いなことに、うちの息子は先生のことが大好きです。白髪まじりでおだやかそうな方でした。忌野清志郎さんのRCサクセションに「ぼくの好きな先生」という曲があるのですが、その曲に出てくる先生によく似ています。

 昔もありましたが、今の学級にも「学級目標」があるんですね。息子の学級にもありました。

「自分の長所を伸ばし、仲間の力になろう」

そう書いてありました。

 その学級目標とおだやかな先生の顔を見て、とてもいい気持ちになって帰宅しました。

 妻に先生の話をすると、妻は息子の部屋に行き、ノートを持って戻ってきました。社会のノートです。息子がこの前見せてくれたとのことです。

 そこには、週に一度くらいのペースで先生から赤ペンでコメントが入っていました。社会科のことや、勉強法についてのアドバイスなどももちろんありましたが、それ以外のコメントもたくさんありました。 

ぞうきんの整とん、ありがとう。 

配膳台についた米つぶを、そっとふいてくれていたでしょう。ありがとう。 

部活で走っている姿を見ました。前の人の背中を見て必死に走る姿に、先生も思わず熱くなりました。 

あなたのよさは、力を出し惜しみしないところです。これから必ず何かをなしとげることができると、先生は確信しています。その日がとても楽しみです。

  先生、本当にありがとうございます。これからもご指導よろしくお願いします。