読書生活 

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「人生五十年」の倍!転職の必要あり

 先日、こんな記事を書きました。 

yama-mikasa.hatenablog.com

 歴史上の人物に会った人はもうすぐいなくなる、という記事です。ああ、さみしいなあ、と思って書いた記事なのです。しかし、逆の見方もできる、と思いました。

 どういうことかというと、日本人の平均寿命がぐんぐん伸びているのだそうです。平成27年の日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳で、ともに過去最高を更新したとのこと。世界でも有数の超高齢化社会です。死んでしまった歴史上の人物にはもう会えませんが、これから生まれるだろう、もしくは世に出るだろう偉人に会える可能性はまだまだあります。

 数年前に、100歳以上の長寿者が6万人を超えたと聞きました。今現在はそれどころではないでしょう。「人生五十年」は、すでに道半ばに過ぎません。人生の長さが信長の時代の倍になったんです。今後、90歳、100歳は当たり前という時代が来ることは間違いありません。

 野球で例えたら、9回で終わる野球が18回とは言いませんが、15回くらいまで延びることになったようなものです。これまでは、3回までを序盤戦、5回あたりを中盤戦、7~9回を終盤戦とよんでいましたが、今は、9回からが中盤戦です。

 0歳から50歳までの人生と、50歳から100歳までの人生ではすべてが全く違います。どういう景色が広がっているのでしょうか。頭はまだまだはっきりしている、しかし体は確実に衰えている、いうならば、下山の時代です。

 その後半の下山人生を幸せに生きる自信が、わたしには全くありません。わたしだけじゃない、多くの人が不安を感じているはずです。その後半の人生を生きる思想なり哲学なりを、なんとか創り出さないといけません。今の日本には、その役割が期待されているのでしょう。うーん。ちっともわからない。

 おそらく後半の人生では、前半の仕事とは全く違う仕事をすることになるのかもしれません。転職の必要性もあるでしょう。キャリアは20年でピークを迎えると聞いたことがあります。ピークが20年で来るのに、ピークを迎えたままその後40~60年も同じ職種で働くのは、幸せな人生とは言えない気がします。

 過去記事貼り付けをクリックし、徳川慶喜の記事を探していたところ、この記事を見つけました。

yama-mikasa.hatenablog.com

 司馬さんが亡くなってから、20年経ったんですね。わたしも会おうと思えば会えたことになります。でも、会えませんでしたし会おうともしませんでした。そして、この司馬遼太郎展にも行きませんでした。自分の行動力のなさが心底いやになります。