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「宿題 なぜ子どもだけに」 子どもの疑問 

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 5月5日は「子どもの日」です。朝日新聞の読者投稿欄では、子ども特集が組まれていました。みんなそれぞれ個性的でおもしろい。その中で、私の一番のお気に入りを紹介します。

 「宿題 なぜ子どもだけに」 11歳の小学生の投稿です。

 私はぎ問に思います。なぜ子どもに宿題があるのか。社会人になったらなぜ宿題が無くなるか。社会人も学び学習するのに。学生だけが宿題というなわでしばられているんじゃないか、と思ってしまいます。

 子どもはどんなにいそがしくても宿題をしなければいけません。そうでないと先生におこられる。子どもには子どものじじょうがあるんです、と言いたくなるけれど、それは頭の中だけにしておきます。

 学校のつらいつらい宿題をのりこえた大人はすごいと思います。私の宿題へのぎ問は、宿題が終わるまで続きます。

 この子は本名をあかして堂々と朝日新聞に投稿しています。立派です。後ろめたい気持ちをそっとわきに置いて、この子の疑問に答えるぞ。

 この子の疑問は、「なぜ子どもに宿題があるのか」「社会人になったらなぜ宿題がなくなるのか」の二つです。

 まず、確認です。この子は、「学校」と「宿題」をどうとらえているのか、ということについて考えてみます。

①この子が「学校」と「宿題」を同じわくでとらえている。

②この子が「学校」と「宿題」を別のわくでとらえている。

 ①の場合

 ①だとすると、先の疑問は「なぜ子どもは学校に行かなくてはいけないのか」「社会人になったらなぜ学校に行かなくてもいいのか」という疑問に置き換えられます。

 一つ目の質問「なぜ子どもは学校に行かなくてはいけないのか」

 学校に行くことが子どもの仕事だからです(涙)。

 すべての人間は「仕事」をしなければいけません。「仕事」の内容は、年代でだいたい決まっています。子どもの仕事は勉強です。大人が会社に行っているように、子どもも学校に行かなくてはなりません。そして仕事はつらくつまらないものです。だから、この子は辛くてもつまらなくても学校に行かなくてはいけないのです。

 二つ目の質問「社会人になったらなぜ学校に行かなくてもいいのか」

 社会人になったら、仕事が「学校に行くこと」から「会社に行く」に変わります。社会人は会社に行っているのです。そして仕事はつらくつまらないものです。

 ②の場合

 一つ目の質問「なぜ子どもに宿題はあるのか」

 宿題は、会社でいう残業です。残業を命じられたら個人の事情は関係なしにやらざるをえません。やらなければ給料が下がります。子どもが宿題をやらないと先生に怒られるのと同じです。

 しかし、宿題は絶対あるというものではありません。宿題がない学校や学級もあります。同じように残業がほとんどない会社もあります。

 昔の会社は、当たり前のように社員を残業させていました。しかし、過労死が問題になる今、そのような会社はずいぶん減ってきました。学校の変化は社会の変化から少し遅れてやってきます。学校から宿題が無くなる日もいずれくるかもしれません。

 しかし、学校が宿題を出す理由が「保護者の要望」でもあると聞いたことがあります。「親がいくら言っても勉強しないが、学校の宿題ならやるから出してほしい」と親が言ってるのだそうです。「我が子に残業させないで」という声は社会全体のものになっていますが、「我が子に宿題出さないで」という声は、子どもからしか聞こえてきません。学校から宿題が消える日はまだまだ先になりそうです。

 二つ目の質問「社会人になったらなぜ宿題はなくなるのか」

 さきほど書いた通りです。なくならないかもしれません。

 ところで、子どもの日に鯉のぼりをあげるのはなぜだか知っていますか?鯉のぼりとは、鯉が滝を上って龍になるという伝説から、子どもに立身出世してほしいという親の希望の象徴のなんですって。健やかな成長を祈って、とかじゃなく、立身出世です。がっかりしますよね。親は子どもに立身出世を願い、勉強しろ!宿題だせ!って言うんです。これを今年初めて知りました。がっかりです。