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眼鏡を口ほどにものを言う

 「メイプル超合金」の、安藤なつがテレビに出ていました。彼女のおでこにプルンプルンのゼリーを乗せて、顔の筋肉を動かしてゼリーを移動させ、口に入れたら成功というよくわからないチャレンジに挑戦するところでした。そのチャレンジのために彼女が眼鏡をはずしたら、全くの別人に見えて「お前誰だ!」「電車に乗っていても、絶対にばれない!」と周囲からツッコまれていました。

 私も眼鏡をかけています。中学生の時からかけているので、かれこれ約30年かけていることになります。昔、ハードコンタクトレンズをお試しで装着してみましたが、あまりの激痛に耐えられずそれからはずっと眼鏡です。今はソフトコンタクトレンズというものがあり、それは私が以前試したハードコンタクトレンズに比べて痛くないと聞きますが、今さらコンタクトにするのも周囲の目もあり恥ずかしく、ソフトレンズを試すことなく今に至っています。

 私も、安藤なつさんと同じで、眼鏡を外すと別人だとよく言われます。

 昨年の秋、地区の体育祭に家族で参加しました。私は綱引きに参加しました。事故防止のために眼鏡を外してくださいと担当の方に言われ、言われるがまま私は眼鏡を外しました。綱引きを終えて家族の元に戻った私に、妻と子が言った一言が強烈でした。「お父さん、どこにいたの?綱引き終わっちゃったよ」私は軽い眩暈を覚えました。出場するはずの私がいなくて、ずいぶん探したとのことでした。一チームに何十人も出ているならわかります。でも、一チームたったの8人ですよ。衝撃でした。他人ならまだしも、肉親ですら私を認識する最有力手段が眼鏡だったのです。    

 ひょっとしたら、チームメートの方にも「あの人いないなあ、でも、人数揃っているからいいか」と思われていたのかもしれません。あまりにも怖くて確認できませんでした。このまま、僕という人間が侵食されて、数年後、眼鏡だけが独り歩きするのではないか、と恐ろしく感じています。

 マスクで口を隠しても、別人と間違えられることはそれほどありません。もともとあるものを取ると、別人に見えるのでしょうか。眼鏡パワー恐るべしです。

  

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