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読書に没頭する

どこで本を読むか

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 あらゆる場所で、人は本を読んでいます。静かな場所、にぎやかな場所、屋内、屋外、それこそ様々なところで本を開いている人の姿を見ることができます。

 シーンという耳鳴りみたいな音が聞こえてきそうな静かな図書館でないと落ち着いて本が読めない人もいるし、逆にカフェのBGMがかかっていないと落ち着いて本が読めない人もいます。近所のドトールには、毎日のように夕方になると本を読みに来るおじいさんがいます。家に本を読む場所がないのではなくて、たぶんドトールがお気に入りの場所なのでしょう。

 電車の中でも本が読める人は多いです。私もその一人です。通勤電車の中は、会話もろくにできないくらいにうるさい。うるさいのに落ち着いて本が読めるのはどこかへんな気もします。 

 「落ち着いて本が読める」とはどういうことでしょう。それは、周りが気にならないということだと思います。では、その「周り」とは何でしょう。周りの人のことでしょうか、それともちょっとした雑音のことでしょうか。多分、違います。私にとって、読書のじゃまをするのは自分の体です。だから、私は自分の体を気にしなくてもいいような姿勢を整えてから、本を読みます。本に没頭しているときは自分の体を感じません。

 一番うるさいものは、自分の意識です。しかし、本の世界に入り込んでいるときには、私は自分の体どころか、自分が自分であることさえ忘れてしまいます。つまり、自分を感じていない状況です。自分の意識が全部本の中に入ってしまって、自分を感じるゆとりもありません。そういう状態を「読書に没頭する」ということだと思います。この状態のとき、意識は私を忘れ、文字だけに向かっています。まるで、自分という存在がなくなってしまったかのように、読書をしている私はここにいず、本の中にいます。

 この瞬間がたまりません。