読書生活 

本もときどき読みます

駐車場にて

昨日のこと。

近所のスーパーが混んでいました。

駐車場も満杯で、駐車待ちの車で10台ほどの列ができていました。

前の車に続いて、駐車場内にどんどん進みます。

すると、私が運転している車の左横に駐車していた車に、買い物を終えた人が戻ってきました。

カップルです。

そのカップル、車を動かそうとしても、私の車が邪魔で出ようにも出られないわけです。

前進すると、私の車の左わきに激突します。

そのカップルの男性、ハンドルを握りながらにやにやと私を見ています。

まいったなあ、前も後ろも車がいて、動くに動けず困る私。

すると、そのカップル、私にクラクションを鳴らすわけです。

「え!鳴らすことないでしょ」

と驚き、おろおろし周囲を見ました。

いつもいる駐車場のおじさんはどこだ!

はるか彼方に駐車場のおじさんがいるのを見つけて、窓を開け、

「すみません。すみません。」

と呼びましたが全く気付いてもらえません。

横の車のカップルの激しい視線を感じ、私は車を下りて、

「すみません!すみません!」

とさらにぺこぺこ頭を下げながら、大きな声で呼びました。

すると、おじさん来ました。

駐車待ちの車の列と、私の車の横で出られず困っている様子を見て、状況を察知した様子です。

するとおじさん、私の後ろの車を止めて、私の車を右前方に誘導してスペースを作り、そのカップルが運転する車を外に出してから、私のところに来てきれぎみに一言。

「あなたの番じゃないから!」

その後、おじさんはそのカップルが出た後のスペースに、駐車待ちの行列の先頭の車を誘導しました。

ああ、このおじさんは、「このカップルの車が出た後、私がここに止めたいけど動けないから何とかしろ」と思っていたわけですね。

 

年は60半ばでなかなか凛々しい顔。孫がいてもおかしくない年齢です。

私はおじさんに、社会人として必要と思われる礼は尽くしたつもりなのに。

私は悲しくなりました。

よくあるちょっとした嫌な気分。

みなさん、ありませんか?

自分の礼が過剰だったように思われ、その卑屈さに自己嫌悪に陥りました。