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嫉妬とは何か 「赤めだか」立川談春

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嫉妬とは何か

数年前、年末にビートたけし立川談志役でドラマ化していました。

確か、主人公の談春役を、嵐の二宮君が演じていました。

とてもおもしろかったので、さっそく原作を取り寄せて読みました。

いくつかの名言がありますが、談志の語る「嫉妬」がおもしろい。

 

お前に嫉妬とは何かを教えてやる。

己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。

 

立川談志は、所属していた落語協会の旧態依然としたあり方に疑問を持ち続けていました。

そして、真打試験に自らが自信をもって送り出した弟子が落とされて激高し、そして落語協会を脱退しました。

当時の落語協会の会長は談志の師匠の柳家小さんでした。

弟子が師匠に反旗を翻す。

大騒ぎの中、会長という立場上、他に示しがつかないからと、小さんは談志を破門しました。

 

立川談志の生き方には賛否両論ありますが、その芸は誰もが認めるところ。

一芸を極めた人の言葉は重いですね。