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不倫とは 「夜明けの街で」東野圭吾

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不倫する男

中年男が職場の派遣社員と不倫する。しかし、その派遣社員には殺人の容疑がかかっていることを知り……

 

ミステリー小説なのですが、不倫の描写に目がいってしまい、ミステリーが頭に入ってきません。

この中年男がアリバイ作りのために、友人に協力を頼みます。

その友人は協力しながらも、「不倫はやめろ」と説教するわけです。

その説教の言葉が具体的で説得力に富んでいます。

「男目線のふざけた言い分」という感想もありますが、

私は「うまいこというなあ」と思いました。

不倫はだめですけどね。

 

「有美子さん(主人公の妻です)と別れるなんてこと、絶対に考えるなよ。」

 

「渡部(主人公です)、それは一時の気の迷いなんだ。有美子さんと恋愛していた頃のことを思い出せ。彼女のことを好きだったんだろ。この女しかいないと思ったから結婚したんだろ。同じことだ。今、おまえが夢中になっている女だって、おまえにとって特別な存在というわけではじゃない。そんなものは最初からいないんだ。世界中のどこにもいない。赤い糸なんてないんだ」

 

「よくいうじゃないか。運命の相手とは赤い糸で結ばれているって。おまえ、こんなふうに思ってないか?今度の女性こそ運命の人だ、結婚した相手を間違えた」

 

「いいことを教えてやる。赤い糸なんてのは、二人で紡いでいくものなんだ。別れずにどちらかの死を看取った場合のみ、それは完成する。赤い糸で結ばれてたってことになる」

 

「わかるだろ。すべては結果論にすぎないんだ。よっぽど苦労しているのならともかく、そうでないなら、相手なんて誰だって同じだ。有美子さんで十分じゃないか。納得しろ。おまえは有美子さんと赤い糸を紡いでいけ」

 

結婚の理由に「性格」をあげるにしろ、「容姿」をあげるにしろ、それは、自分が今までに出会った人の中で一番であり、もしかしたら、明日、その婚約者を上回る「性格」なり「容姿」なりをもっている方と出会うかもしれません。

その時どうしますか?

 

「はじめての不倫学」という新書を立ち読みしました。

興味深いデータがありました。

  • 既婚男性の約20%、既婚女性の約11%が不倫経験あり
  • 自己愛の強いナルシストほど不倫の可能性が高まる
  • 結婚前に性的経験が多い人ほど、結婚後に不倫をしやすくなる

だそうです。だから何だと思いましたが。