読書生活 think it over

本や新聞を読んでいます

至福の読書タイム 『鎖 上』 乃南アサ

少し仕事が忙しく、最近ベッドに入る時間も遅くなっていました。本は手に取るもののあっという間に落ち、次の日にまた開くもどこまで読んだか記憶が定かではない、というストレスのたまる日々が続いていましたが、とうとう仕事が一段落しました。 夕食を食べ…

「人生五十年」の倍!転職の必要あり

先日、こんな記事を書きました。 yama-mikasa.hatenablog.com 歴史上の人物に会った人はもうすぐいなくなる、という記事です。ああ、さみしいなあ、と思って書いた記事なのです。しかし、逆の見方もできる、と思いました。 どういうことかというと、日本人の…

長所や短所は自分にはわからない

自分にはどんな長所があるのか、考えてもなかなかわからないものです。わかる人は、きっと何かをなした人です。イチローには野球の才能があったのか、今話題の藤井4段には将棋の才能があったのか、おそらくあったんだと思います。しかし、それは後付けであ…

歴史上の人物に会ったことのある人はもうほとんどいない。

水曜日のダウンタウンという番組で、「徳川慶喜に会ったことのある人がまだ生きてる説」というような企画がありました。その結果、いたらしいんですよね。慶喜は1913年にお亡くなりになっていて、その人は1910年生まれ。1歳か2歳のときに見たらし…

日本人の努力は報われない

何をもって「努力」とし、何をもって「報われる」とするかによります。普通は、目的に向かって行動することが「努力」で、よい結果が出ることが「報われる」といったところでしょう。日本人は諸外国に比べ、この「努力信仰」が強い気がします。 釣りに例える…

英語の発音がまったく聞き取れない ほわっといずアレルベ?

わけあって、同僚の息子さんを一日あずかることになりました。小学校二年生の男の子です。カナダ人と日本人のハーフです。一つ問題がありました。一切日本語が通じないということです。彼が話す言語は英語だけです。名前は「ジャーマイヤー」、通称「ジャー…

子どもに読書をさせるにはどうしたらいいの? 

なにかと話題の「週刊文集」に、伊集院静さんの「悩むが花」という人気コーナーがあります。読者の質問にときにバッサリ、ときに真剣に、ときにユーモアたっぷりに答えてくれます。蛭子さんの「ゆるゆる人生相談」とは大違いです。 ーyama-mikasa.hatenablog…

友人が目を覚まさない

去年の春、大学時代の友人が倒れました。倒れた直後は命の危険もあったと聞きました。落ち着いてから、彼の奥様から連絡をいただきました。わたしたちが彼に会えたのは、彼が倒れてから一か月後のことでした。 彼は、身だしなみに気をつかう男でした。肩幅が…

蓮舫さんにあって安倍さんにないもの。小池さんにあって石原さんにないもの。

大仁田厚さんにあって馳浩さんにないもの。小泉純一郎さんにあって小泉進次郎さんにないもの。 正解は、写真集です。 朝日新聞6月16日朝刊、2面の広告欄を見てびっくりです。『小池百合子写真集』が発売されました。 日本の❝新リーダー❞25年の素顔! …

モノの言い方 そんな言い方しなくたっていいじゃないか(笑)

わたしが書いた記事にブックマークをしてくれる方が、ときどきいます。ありがたいことです。そのブックマークにコメントをつけてくれる方もいます。楽しく読ませていただいています。 先日のことです。わたしが書いた記事についたブックマークのコメントに目…

『終わらざる夏 下』 浅田次郎

『終わらざる夏 下』読み終わりました。 yama-mikasa.hatenablog.com yama-mikasa.hatenablog.com 1945年8月15日、玉音放送。国民はそれぞれの思いを抱えながら、日本の無条件降伏を知る。国境の島・占守島では、通訳要員である片岡らが、終戦交渉に…

戦艦とイージス艦の違い

www.asahi.com 6月18日の朝日新聞朝刊です。伊豆半島沖で、アメリカ軍のイージス艦がフィリピンのコンテナ船と衝突しました。 わたしは、少し前『戦艦武蔵』という本を読みました。 yama-mikasa.hatenablog.com 太平洋戦争以降、戦艦は作られていません。…

義家弘介さん、ヤンキー先生も変わったなあ

「政府がおかしいことを行っている」ということを知った役人が、それを国民に伝えると法律違反になるらしい。 www.asahi.com 確かに公務員には守秘義務があります。しかし、しかしですよ。義家さん、あなた、自分の胸に手をおいてよく考えてみなさいよ。 義…

レインボーブリッジを封鎖したのは誰? 中二の息子が知らない5つのこと

わたしには、中二の息子がいます。バスケ部に入っています。郷土研究部だったわたしの息子がまさかバスケ部に入るとは、全くの予想外です。あの流川や仙道や桜木がやっていたあのバスケをうちの子がやっているなんて。スラムダンクはわたしが学生の頃の漫画…

家族がうつになったらすること

1 すぐに休職の手続きを取る 今の状態で出勤しても体や心の状態はよくなりません。本人が言いづらそうであれば、本人のかわりにパートナーや親御さんが会社に連絡してください。「主人の調子がよくない。しばらくの間お休みを取らせてください」と言ってく…

この仕事が終わったら自分へのご褒美に温泉でも行こう!と思っているあなた。あなたに来年は本当に来るの?『やがて消えゆく我が身なら』池田清彦

数年前に千代の富士が亡くなりました。わたしにとっての最強の横綱は白鵬でも貴乃花でもなく、千代の富士でした。 その千代の富士が現役時代を振り返って、 とりあえず今日一日だけ全力で稽古しよう。明日になったら休めばいいと思いつつ、明日が今日になり…

日体大と国士館

わたしには、日体大と国士館を出ている先輩がいます。ばりばりの体育会系の50代です。一人は温厚なおじさまで、一人は瞬間湯沸かし器のようなおじさまです。 このお二方、ともに両大学を代表するすさまじい寮に入っていたという経歴があります。どちらとも…

日本の新生に先駆けて散る 『戦艦大和の最期』吉田満

吉村昭の『戦艦武蔵』を読み、続いて大和関係の本を何冊か読みました。 大和の沖縄出動に動員された青年士官たちは、自分たちが戦略的に無意味な死に向かっていることに苦しみ、こうやって死ぬことに一体何の意味があるのかについて、士官室で激しい論争をし…

『終わらざる夏 中』浅田次郎

yama-mikasa.hatenablog.com 『終わらざる夏 中』読み終わりました。 片岡の一人息子・譲は、信州の集団疎開先で父親の召集を知る。譲は疎開先を抜け出し、同じ国民学校六年の静代とともに、東京を目指してただひたすらに歩き始めた。一方、片岡ら補充要員は…

やくみつるさんはたいしたもんです

朝日新聞6月10日の朝刊です。やくみつるさんの風刺絵とコメントがのっていました。わたしにその画像をのせる技術がないので紹介できませんが、上手なんです。これって、新聞を写真で撮ってそれを載せるしか方法はないのでしょうか。 コメントだけ紹介しま…

妻が、運転違反で警察官につかまって泣いて帰ってきた 

ある夜、帰宅した妻が青い顔で話しかけてきました。「警察に捕まった。どうしよう、もうだめだ」と。何をしたのかと聞くと「車で横断歩道上を通り過ぎたら、後ろからパトカーに止まるよう指示された。信号もないから信号無視じゃないし、どうしたんだろうと…

壮絶!三文字切腹 『竜馬がゆく』司馬遼太郎

息子が小学校のときに買った『歴史人物できごと新事典』という本を読みました。とてもおもしろく、興味をそそる記事が満載です。その中のひとつの記事に目が止まりました。 「スゴイ根性の話」三文字切腹!! 武市端山は、肝っ玉のすわったサムライだった自…

結婚生活は難しい 

妻とぎくしゃくしています。妻だけが悪いわけではありません。わたしも悪いのです。 顔を合わせる時間が長くなればなるほど、険悪な雰囲気になります。休みが重なった日などは最悪です。つねに小さな火だねがたくさんあり、うちわでひとあおぎしたら一気に燃…

すごい写真が見つかった

www.asahi.com 朝日新聞2017年6月5日(月)の朝刊です。 戦前の1935年に沖縄で撮られた写真が300枚近く見つかりました。 魚をかかげ、ほこらしげな漁師。はだしで走る子ども。路地裏を歩く和装の女性。活気あふれる商店。表通りに荷物を広げ物…

過去の男女関係を今のパートナーに言いますか? 『愛情セミナー』遠藤周作

この本で、遠藤周作は嫉妬の苦しみとして3つあげています。 一つ目は、 嫉妬の苦しみとは、人間の自尊心が最大に傷つけられた苦しみ 自分の彼女が、別の男に心変わりしたら、ねえ。トータルで見て、あなたより彼、と評価されるわけですから、ねえ。 二つ目…

右肩がじんじんと痛い

先月、体育館でバスケットボールをしました。と言ってもボールをついたりシュートをしたりという程度です。息子の試合を見ることはあっても、自分がプレイすることなどそうそうなく、少し興奮しました。 リングの高さ305cm、いやあ、高い!フリースロー…

『終わらざる夏 上』浅田次郎

1945年、夏。すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。東京の出版社に勤める翻訳書編集者・片桐直哉は45歳の兵役年限直前に赤紙を受け取る。何も分からぬまま、同じく召集された医師の菊池、歴戦の軍曹・鬼熊と、片…

「噂の!東京マガジン」の「やってトライ」にモノ申す 

日曜昼のTBS系の番組に「噂の!東京マガジン」という番組があります。わたしはこの番組が好きになれません。 それはなぜか。2017年5月28日の朝日新聞の朝刊の声欄に、この番組を批判する投稿がのっていたので紹介します。投稿者は17歳の高校生で…

ブログを3か月続けてもわからない5つのこと

デジタル音痴のわたしですが、記事の書き方だけを覚えてブログをはじめました。毎日こつこつ更新して、ついに先日、100記事3か月達成しました!その間、多くの人のブログを見たり、調べたりして、いろいろなことがわかりました。引用の仕方、リンクの仕…

座右の書が『路傍の石』ってどうかと思っていたけど、ありかもしれない 『路傍の石』山本有三

よく「座右の書」を聞かれて『路傍の石』と答えている方がいます。わたしはこれを中学生の時に読みました。すごくわかりやすいです。戦前に書かれたものとは思えないくらい読みやすいです。決して自慢ではありません。簡単なんですよ。 ストーリーもわかりや…

チンパンジーもネアンデルタール人も、私たちの祖先ではない 『ヒトの進化700万年史』河合信和

いつからそういうことになっていたんでしょう。アウストラロピテクスから始まって、猿人→原人→旧人→新人という形で人類は進化してきた、わたしはそう教わったのですが。 みなさん知ってました?ネアンデルタール人は、わたしたちの祖先でもなんでもなかった…

人生は長くない

中3のとき、わたしの祖父がガンで死にました。生まれてはじめてお葬式に出ました。親族みんなで集まって、学校を堂々と休み、久しぶりに会ったいとこと遊ぶ、わたしにとって祖父のお葬式はおもしろいイベントのひとつでした。 自分もいつか歳をとって死ぬと…

命を得た海上の巨大な鉄の城 『戦艦武蔵』吉村昭

大砲の射程距離38㎞!大砲一発の重量約1t!鉄でできた船底の厚さ40cm!軽自動車が40キロ先まで吹っ飛び爆発するわけです。まさに規格外。 とにかく秘密裡に作られました。すべてが国家機密で、その全体像を把握している人間はごくごく少数だったと…

『月のしずく』浅田次郎

三十年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみ。そんな男のもとに、十五夜の晩、偶然、転がり込んだ美しい女……。出会うはずのない二人が出会ったとき、今にも壊れそうに軋みながらも、癒しのドラマが始まる。表題作ほか、子供のころ、男と逃げた…

100記事、3か月達成しました!

ブログをはじめようと思ったきっかけは、2月にぶらりとコンビニで立ち読みした雑誌です。アフィリエイトで副業しようという内容でした。ブログでお金を稼ぐ、月100万円も夢ではない、と書いてありました。あなたが寝ている間も、あなたが書いたブログが…

読書とは何かを知るためにはこの本しかない。これまでもこれからも。 『読書について』ショーペンハウアー

現代詩作家、荒川洋治さんの言葉です。「読書とは何かを知るためにはこの本しかない。これまでもこれからも」。この本を荒川さんはこのように熱くすすめています。これ以上の誉め言葉を私は知りません。読んでみました。 ショーペンハウアーさんはドイツの哲…

付和雷同体質 『超国家主義の論理と心理』丸山眞男

「誰と親しくすればよいのか」という嗅覚に優れた方、います。わたしも苦手ではありません。自分自身の判断より、その場を支配している空気を察しようとし、その空気を醸し出している人を探し、そういう人に判断を委ねようとします。わたしのこういう「付和…

冤罪事件と被害者遺族の悔しさの間で 『ドキュメント死刑囚』篠田博之

~死刑と向き合う~ 朝日新聞2017年5月20日朝刊です。 www.asahi.com 日本の死刑制度について、二人の識者が語っています。一人は関西大学法学部教授の永田憲史さん。もう一人は、英レディンス大学法学部専任講師の佐藤舞さんです。 永田さんは、世界…

『坂の上の雲』 司馬遼太郎

全8巻。司馬さんの作品の中では、一二を争うお気に入りです。日露戦争当時の日本を熱く描いています。 この時代の世界状況について、司馬さんはこう言っています。 19世紀からこの時代にかけて、世界の国家や地域は、他国の植民地になるか、それがいやな…

「オレを誰だと思ってるんだ」症候群 『街場のアメリカ論』内田樹

昨年退職なさった方が、この4月から関連会社に再就職しました。その方(Nさん)は我が社では出世した方で、退職時には相当な役職についていました。 しかし、そのぞんざいな態度と横柄な物言いで、部下からの信頼は一切ありませんでした。最終勤務日の退社…

毎年、仙台市とほぼ同じ人口が消えている 『自殺予防』高橋祥友

毎年、世界中で約100万人が自らの手で命を絶っています。この数は、殺人(約50万人)や戦争に関連する死亡(約30万人)を合計したものよりも多いとのことです。 日本の場合、主な自殺者層は青年と中年です。 青年の場合、 性格的な問題、家族との関係、衝…

この人、頭が少しおかしい(笑)『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』北尾トロ

フリーのライター「北尾トロ」さんが、日常生活の中にある「やってみたいけど、ちょっと勇気がいるよな」と、ついためらってしまう場面を思い出し、勇気を出してやってみた、そんな本です。 全部おもしろかったですが、特におもしろかったものを紹介します。…

願いが三つかなうなら 『輝く夜』百田尚樹

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機になけなしの貯金までわたしてしまう。「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を…

西郷どんは沖永良部島でかかった風土病により睾丸がかぼちゃほどの大きさになった 『翔ぶが如く』司馬遼太郎 

来年の大河ドラマの主役、西郷隆盛。西郷どんの活躍を描いた司馬作品が、この『翔ぶが如く』です。すでにこの作品は大河ドラマになっています。確かそのときの西郷は西田敏行だったかな。 この作品の中には、あまり知られていない西郷情報がつまっています。…

追い詰められたぎりぎりのところでも踏みとどまれるかどうかは、じぶんが無条件に肯定された経験をもっているかどうかで決まる 『悲鳴をあげる身体』鷲田清一

褒めてのびるタイプです、って自分で言う人いるでしょう。みんなそうです。みんな。 鷲田さんのこの本、名言がつまっています。ちなみに、哲学者で大阪大学の元学長という偉い方です。 人には肯定される経験が必要だと言います。肯定される経験とは何か。大…

成功と幸福の違い 『人生論ノート』三木清

1887年生まれの哲学者.。京大で西田幾太郎に学んだあと、ドイツに留学する。1930年、治安維持法違反で投獄される。その後活発な著作活動に入るが、再び検挙され、敗戦直後獄死。 なんと壮絶な人生でしょう。 「人間の本性は嫉妬である」と昔読んだこ…

生きる目的を探すために生きる 『司馬遼太郎が考えたこと 2』司馬遼太郎

すべての人が自由で平等であるべきだ、とのたてまえが当たり前になったのはつい最近のことです。人類は長い間、人は生まれながらに身分の上下があるという社会で生きてきました。身分制はもちろん今の常識に照らせばよくないですが、社会の安定には相当に貢…

働かなければ生きていけない

働くことが嫌いです。でも、働かないとお金を得られません。お金がないと食べられず生きていけません。お金がなくても働かないで暮らす方法はないものか、と考えてみました。 まず思いついたのは、狩猟採取で生きていくことです。食べ物を買わずに自分でとる…

この言葉は使わない方がいい 『書く力』 池上彰 竹内政明

池上彰さんは、NHKで記者やキャスターを歴任し今は大学の先生をなさっています。竹内政明さんは、読売新聞論説委員として活躍されています。この「言葉を生業にしている」お二人が書かれた文章執筆本。なかなかやります。 私たちが、モノを書くとき避けた…

長嶋や寅さんの悪口を言う人はいるのか 『態度が悪くてすみません』内田樹

確か、「白い巨塔」だったと思います。黒木瞳が唐沢寿明に別れを告げるシーンでした。これだけはっきりと覚えているのですから、おそらくあっているでしょう。 黒木瞳が、「みんなに好かれる人なんていない。なぜならそういう人(みんなに)を嫌う人が必ずい…