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人に心を開くとき 「北斗」石田衣良

これはおもしろい 先日、新作ではないのに本屋に平積みされていて驚きました。ドラマ化されるようです。地上波でないのが本当に残念です。帯に北斗役の子の写真が出ていました。額に傷があります。至高(父)からドライバーでやられました。 両親から激しい…

読書の仕方

読書 8か条 ①お金を惜しまず本を買う 基本的に、文庫本は安いです。 値段の割に、一冊の本に含まれている情報は多いです。 その情報を他の手段で入手しようと思ったら、その何倍のコストがかかります。 ②一つのテーマについて、一冊の本で満足せず、必ず類…

秀吉が将軍にならなかったのはなぜ?「この国のかたち 一」司馬遼太郎

小学生の頃から疑問に思っていました。 「秀吉は天下統一を果たしたのに、どうして将軍にならなかったのか」 信長は、天下統一目前で明智光秀に殺されたから将軍にはなれなかった(と、小学生の私は思っていました)。でも、秀吉はなぜ? 小学校の先生は、 …

「さまよう刃」 東野圭吾

強姦 許せない犯罪 長峰の一人娘、絵摩(15)が行方不明となります。数日後、荒川で死体となって発見されます。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄でした。何者か(共犯者)から密告電話がかかってきます。 実行犯は二人、名…

トランプ大統領の怖さ 「障害と子どもたちの生きるかたち」 浜田寿美男

迫る全体主義 多様な文化が共生できる社会を 「多様な文化が共生できる社会をともに目ざそう」と呼びかける名著。 障害をありのままに受け入れ、障害を一つの生きるかたちと考え、一つの文化として捉えることはできないか、筆者の浜田さんは、私たちにそう投…

稲田さんはアウトだ

「10年ほど前から会っていない」だと? 世間を賑わせている森友学園問題。森友学園理事長の籠池さんとの関係を問われた稲田さんは、13日に 「10年ほど前から、もう全くお会いしていないし、関係を絶っているんです」 と答えています。稲田さんが籠池さんの顧…

テロと特攻の違い 「永遠の0」百田尚樹

娘に会うまでは死ねない 「娘に会うまでは死ねない。妻との約束を守るために」 そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一…

土方歳三 「一刀斎夢録(下)」浅田次郎

死んで神となった 土方歳三 沖田、土方、近藤ら仲間たちとの永訣。土方の遺影を託された少年・市村鉄之助はどこに消えたのか。維新後、警視庁に奉職した斎藤一は抜刀隊として西南戦争に赴く。運命のち・竹田で彼を待っていた驚愕の光景とは。百の命を奪った…

東日本大震災

「ママがそばにいなくて寂しくないですか?」 「ママがそばにいなくて寂しくないですか?お友達とは仲良く一緒に遊んでますか?ちゃんとご飯を食べていますか?」 6才で命を落とした娘に向け、母親が書いた手紙です。今朝の朝日新聞に出ていました。 私には…

天才とは 「一刀斎夢録(上)」浅田次郎

天才とは 沖田総司 「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が蘇る」 最強と謳われ恐れられた、新選組三番隊長斎藤一。明治を隔て大正の世まで生き延びた「一刀斎」が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして…

命をかけるとは 「若きサムライのために」三島由紀夫

口だけでない「命をかける」 男の生活と肉体は、危機に向かって絶えず振り絞られた弓のように、緊張していなければならない。平和ボケと現状肯定に寝そべる世相を蔑(なみ)し、ニセ文化人の「お茶漬けナショナリズム」を罵り、死を賭す覚悟なき学生運動に揺…

人見知り

「人見知り」って言うのはよそう 人間関係を構築することが苦手です。一人が得意で、就寝前の読書タイムが至福のひとときです。私は、「人見知り」でした。でも、今は違います。私は「内気」です。 人見知りには、二通りあると思っています。 一つ目は、 「…

恋愛とは 「堕落論」坂口安吾 

「ああ、安吾ね」って言ってみよう 坂口安吾。1906年、新潟生まれ。1955年、48歳で逝去。この作品の初版は昭和32年です。私たちより、2~3(4?)世代前の方です。私感ですが、この年代の方々(太平洋戦争を成人して経験なさっている)の作品は、難解なも…

この世の地獄 「闇の子供たち」梁石日

この世の地獄がここにある ~貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら枯れ果てていた~ タイやその周辺国における、幼児売春、…

完全数 「博士の愛した数式」小川洋子

完全数、なんて素敵な響き 「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた。記憶力を失った博士にとって、私は常に「新しい」家政婦。博士は「初対面」の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉…

民主主義 「社会を変えるには」小熊英二

声をあげることの大切さ 大震災後、首相官邸前で、国会議事堂前で、原子力発電所の前で、何十万人もの人たちが集まって、デモが行われました。アメリカでは、新大統領を批判するデモが行われているようです。たいていの人は、 「こんなことをしてもなにも変…

机問題 おすすめです

昔から既製品の机の大きさに不満を持っていました。 小さすぎるんです。すぐに机の上がいっぱいになってしまう。 机は大きい方がいいと思うものの、巨大な机というものはめったにありません。 特に、安定した机というのは皆無でした。 パソコン作業は問題な…

これはぜひ!すすめたい一冊!って

本との出会いについて このブログで、本のことを書いています。 このブログでは、 「この本好きです、おすすめです」 と書きますが、実生活では人に本をすすめることはありません。 「どんな本を読んでいますか?」 「おもしろいですか?」 程度の話はします…

在日 「血と骨(下)」梁石日

在日を考える まさに血と骨。 周囲のすべてを破壊し、さらにそれを集めごりごりとすりつぶし飲み下し、 自らの血と骨にする金俊平。圧巻。 天才も好きだけど、こういうとんでもないのもいいですね。 とんでもない。この人。 そのあまりの狂気に引き込まれま…

圧倒的迫力  「血と骨(上)」梁石日(ヤンソギン)

はちゃめちゃな男 映画化されています。主役の金俊平役は北野武が演じています。 映画化の際に、金役を北野武が希望したとのことです。 この作品(映画も)に流れる緊張感、暴力性は、 「アウトレイジ」などの北野映画に通じるものがあります。 主人公は、大…

嫉妬とは何か 「赤めだか」立川談春

嫉妬とは何か 数年前、年末にビートたけしが立川談志役でドラマ化していました。 確か、主人公の談春役を、嵐の二宮君が演じていました。 とてもおもしろかったので、さっそく原作を取り寄せて読みました。 いくつかの名言がありますが、談志の語る「嫉妬」…

不倫とは 「夜明けの街で」東野圭吾

不倫する男 中年男が職場の派遣社員と不倫する。しかし、その派遣社員には殺人の容疑がかかっていることを知り…… ミステリー小説なのですが、不倫の描写に目がいってしまい、ミステリーが頭に入ってきません。 この中年男がアリバイ作りのために、友人に協力…

沖縄戦 「殉国」吉村昭

戦争と沖縄 一少年兵の始点から、沖縄戦を捉えた物語です。 徹底した虫瞰視点の描写によって、現実の沖縄戦を垣間見ることができます。 沖縄を守るために命を懸けて敵を倒そうと意気込んでいた少年が、わずか二か月で一瞬の死をのぞむようになります。 とに…

読書三昧って言いたいんだって 

どうしたら面白い本に出あえるの? 読書をしている人は偉いとか、テレビや漫画より読書の方がいい、という人がいますが、私はそうは思いません。 読書が好きな人は読書をしたらいいし、漫画が好きなら漫画を読めばいい。好きなことがあった方がいいとは思い…

「悪人(下)」吉田修一 生きる 珠玉の名言集

やってやるぞ、と思わされる名言を集めてみました。 無理やり漢方薬の契約をさせられた房枝。その額263500円(涙)。 郵便局に連れて行かれて、怖くて声も出せなくて。 家に帰るとマスコミが家に大挙して押しかけて来る。 どうやら孫が殺人容疑で指名手配さ…

悪人(上) 誰が本当の悪人なのか…か

みんな、普通の人 土木作業員の「清水祐一」 祐一の祖母「房江」 生命保険会社の外交員「石橋佳乃」 石橋佳乃の父、田舎で床屋を営む「石橋佳男」 紳士服量販店に勤める「馬込光代」 努める有名な旅館の御曹司「増尾圭吾」 この6人が主な登場人物です。 増…

宗教と哲学の違い 

宗教は「信じる」哲学は「考える」 最近、有名人が、宗教団体へ出家するため芸能界を引退するとの報道がありました。 昔読んだ本を再読しました。これです。 この本によると、動物は、食欲や性欲を満たすためだけに生きているけど、人間は自我をもっているた…

ジェノサイドの感想

いやー、凄い、壮大なスケール あなたが、アメリカの大統領だったとします。 もしも、地球にUFOがあらわれたらどうしますか?そのUFOが地球を攻撃し始めたらどうしますか? アインシュタインの答えはこうです。 「決して攻撃をしてはならない。人類を…

ジェノサイド(下) 怒涛の後半、読まなきゃ損! 

つながり始める3つのストーリー 日本(コガケント)、ホワイトハウス、コンゴ共和国(イエーガー)、この3点の同時進行です。上巻の続きです。できれば、前日の上巻紹介からご覧いただけたらと思います。 日本 創薬作業中のケントに、見知らぬ女性から突然…

ブックカバー問題

凄いブックカバーを見つけました みなさんは、ブックカバーを使っていますか?私は、使います。他人に自分が何を読んでいるのか知られるのが恥ずかしいからです。誰も私のことなど見ていません。それはわかってますが、誰も私を見ていないとわかっていても、…

ジェノサイド(上) 極上のエンタメ作品

交錯する三つのストーリー この本の魅力を伝えられるかな。あまり突っ込まないで。大体こんな感じです。 アメリカ(ホワイトハウス)、コンゴ共和国、日本、この三か所で話が進みます。 ホワイトハウス 朝の定例会議に「ハイズマンレポート」という人類滅亡…

高熱隧道 心にゆとりがあるときにどうぞ

160℃の岩盤を破壊するために 昭和14年ごろ、地下にトンネルを掘る話です。まず下に掘り、そのあと横に掘ります。そこそこ順調に工事は進んでいったのですが、最難関区間にてこずります。 まず、そこまで行くのが難しい。下に掘る場所を選定したのでが、そこ…

容疑者xの献身 衝撃的な結末

海より深く、空より高い、献身的な愛 まだ読んでいない人が羨ましいです。 子連れのシングルマザー(母:花岡靖子 娘:美里)が、働いているクラブで知りあった紳士的で裕福な男性(富樫)と結婚します。結婚して、すぐ富樫は仕事を首になります。実は富樫、…

ナミヤ雑貨店の奇跡 なんて素敵な話

美しい布 ~悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の…

「峠(下)」司馬遼太郎

維新史上最も壮烈な北越戦争に散った武士の生涯 継之助は、戦争は避けたかった。官軍の強さはよく知っていましたから、戦えば勝ち負けはわからずとも無傷ではいられません。長岡藩の民が多く死ぬことになります。何としても戦いを避ける、そのための官軍との…

峠(中) 落ち込んだ時にどうぞ

盛り上がる中編 長岡藩に戻った継之助は、重職に就き、洋式の新しい銃器を購入して富国強兵に努めるなど藩政改革に乗り出します。 そして、大政奉還へ。 誰もが責任逃れに回り、筋の通った意見を言おうとしません。 そのとき、継之助は言います。 「諸藩は事…

「峠(上)」司馬遼太郎

越後の雄 河井継之助 幕末の英雄、河井継之助の話。1968年刊行とのこと。もっと早くに手に取ればよかったと後悔しています。その分、余計に惑うことなく人生をより充実させることができたはずだと思います。自分の人生を振り返って、あの辛かった時、苦しか…

「燃えよ剣」司馬遼太郎

新選組副長、土方歳三の活躍を描いた作品。「竜馬がゆく」と並び幕末ものの頂点をなす長編、とあるがその通りだと思います。ふぬけた武士ばかりだった幕末、農民の家に生まれ、その時代の誰よりも武士に憧れ、誰よりも武士のように生きた男。命を投げ出すこ…