読書生活 think it over

本や新聞を読んでいます

青春小説、青春マンガの書き方

あなたも人気作家になれる 青春小説をざっと読んで、ある共通点が見えてきました。この共通点をおさえたら、青春小説(青春マンガ)が書けるようになるのでは?その共通点を踏まえ、青春小説(青春マンガ)の書き方をまじめに書いてみます。 1.友情か恋愛の…

『峠』司馬遼太郎がすごい 

『峠』をじっくり読んでみた。「北越の蒼龍」「ラストサムライ」河井継之助の名言 人間とはなにか、ということを、時勢に驕った官軍どもに知らしめてやらねばならない。驕りたかぶったあげく、相手を虫けらのように思うに至っている官軍や新政府軍の連中に、…

読書の意義は悩み苦しむ心を和らげるため 

図々しく生きていく 8月14日(月)朝日の朝刊です。「Voice声欄」に高校生の投稿がありました。 見出しは、 夏目先生 私も「牛」で行きます 高校生 東京都15歳 です。この子、とてもさわやかです。 書き出しはこんな感じです。 夏目漱石先生。初めてお…

初めての戦争文学8選 

太平洋戦争を読もう はじめて読んだ戦争モノは『黒い雨』でした。それから、年に1~2冊くらいのペースで、戦争モノを読むようにしました。体験談をまとめたものや、写真集やノンフィクション系のものも読みましたが、やっぱりわたしは小説で読む方がすきで…

「さびしさ」と「死」について  『定年後』楠木新

前のめりに生き、死ぬ 日本人男性は世界一孤独なのだそうです。「仕事以外のサークルがあるか」という問いに「全くない」「ほとんどない」が16.7%と他国を大きく引き離し1位なのだとのこと。たしか2位は9%だったかな?(『定年後』楠木新さんより)…

失敗や負けは人生の糧となる 『負けを生かす極意』野村克也

厳しく知的な方。野球を知らないわたしも読み入ってしまいます。野球理論の本ではなく人間教育論です。野球を通して具体的、実践的に人間を語っています。 引用ばかりになりますが、すみません。 失敗について 練習で100回中99回は取れるボール。その残…

キュンキュンするおすすめ青春小説7選

忙しい日々を送っていると、つい青春時代を思い出したくなります。負けたくない!と必死で走っていたあの頃、好きな女の子にどうしたら振り向いてもらえるか、そればっかり考えていたあの頃、友達と自分の関係性に悩んでいたあの頃。日常のストレスを吹き飛…

人はなぜモテたいのか?『一行バカ売れ』川上徹也

モテたい気持ち 昔はモテたくてモテたくて‥。とにかく女性にモテたかった。好きな子はもちろん、好きじゃない子にもモテたかった。美人にはもちろん、美人じゃない子にもモテたかった。女性にモテたかった!(本音を書いてしまった…)。 yama-mikasa.hatenab…

夏を表現する5つの方法

夏が来ました。熱中症対策でポカリスエットをよく飲んでいます。 ある時期、読書の際何でもメモする癖がありました。最初は心にひびいた言葉をメモしていたのですが、心情表現や季節や天気の描写など少しずつそのメモの範囲が増えていき、最後の方は、メモし…

難民を助けるためにお金を出す人はほとんどいない 『功利主義入門』児玉聡

「目の前に困っている人がいたら可能な範囲で助けるが、アフリカの難民が二百万人と聞いてもなにもしない」 これ、本当のことだそうです。 「ホテルルワンダ」という内戦の渦中にあるルワンダを描いた映画があります。主人公のポールは、高級ホテルの副支配…

恋愛の名言や表現

おもしろい国語辞典で有名な『新明解国語辞典』で、「恋愛」という言葉を引くとこのように出ています。 特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分か…

一番売れているアラハン本はどれ?

以前、こんな記事を書きました。 yama-mikasa.hatenablog.com 7月26日の朝日新聞朝刊に「百歳近い人が書いた本がたくさん本屋にならんでいます」という記事が出ていました。こういう本をわたしは「仙人本」と名付けたのですが、世間では「アラハン本」と…

人生に道草は必要だ 『寺田寅彦全集 文学編』

『科学者の仕事』という本を読んでいます。著者は脳科学者の酒井邦嘉さんです。研究者には「牛歩や道草をいとわない」ことが大切だとし、寺田さんの文章を引用しています。 所謂頭のいい人は、云わば脚の速い旅人のようなものである。人より先に人の未だ行か…

武士道精神とスポーツ 『武士道精神で勝つ なぜ私が世界の舞台でメダルが獲れたのか』 為末大

わたしは、スポーツはあまり得意ではないですが、見ることは好きです。特に対戦型のものがお気に入りで、球技や格闘技、もちろん陸上競技もよく見ます。オリンピックや世界大会など、緊張感のただようひりつく舞台が好きです。 この文章は、為末選手の書いた…

『とっさのひと言で心に刺さるコメント術』 おちまさと

「コメント術」ですから話し方の本ですが、おちさん自身は「相手にしゃべらせることが第一で、そのためには質問力を磨きましょう」と言います。そして、質問力を高めるための本を出しました。しかし、その読者からこんな感想をいただいたと。 「質問したら『…

創造性や独創性を高める方法 『サブリミナル・インパクト』下條信輔

「アイデアは考えるものではない、降ってくるものである」と思っていました。しかし、「ただ待っていても降ってはこない」と、この本で勝新太郎が(正確には著者が)教えてくれました。 yama-mikasa.hatenablog.com この本では、「アイデアは待っていても降…

「生きる力」にもの申す  『「不自由」論』-「何でも自己決定」の限界 仲正昌樹

今の学校教育でつけさせたい力とは最終的には「生きる力」なのだそうです。 この本は、教育書ではなく哲学の入門書です。筆者も、教育学者ではなく哲学者です。哲学者である仲正さんが、「生きる力」を例にあげて、「主体性」や「自由」、「自己責任」につい…

こころの病 この5つの症状が出てきたらプチ休み。 『「こころ」はだれが壊すのか』滝川一廣

病んできたなと思っても、なかなか自分では休めないものです。 yama-mikasa.hatenablog.com まわりが気づいて、出社を止めるのも一つの手です。 yama-mikasa.hatenablog.com 少し調子がおかしいな、ということはあるのですが、これ、なかなか他人には説明し…

批判的思考を育むコミュニケーションについて 『「功利主義入門」-はじめての倫理学』児玉聡 

人に批判されるとがっかりします。年を取ればなおさらです。批判していただいてありがとうございます、なんて思ったこと、ほとんどありません(わたしの経験上)。 がつがつ批判してくる人いませんか?とにかく「あげあしとってやろう」という目で話を聞いて…

偶然うまれるものが完全なものだ 『天才 勝新太郎』春田太一

日々の仕事で壁にぶつかると、過去の引き出しからその状況に見合うものを探して、それを少しアレンジして対処する、そういうことが多くなってきました。うまく言えば、「そつなくこなしている」、悪く言えば、「流している」となるでしょう。 もう長いこと、…

人生に疲れたなんて言わないで 老後をふりかえる超高齢者 『知的な老い方』外山滋比古

今日、本屋でこんな本を見かけました。『知的な老い方』。ベストセラー『思考の整理学』の著者、外山滋比古さんの本です。え?まだ、ご存命だったの?というのが失礼ながら正直な感想です。 御年93歳。帯には、スーツを着てほほえむ外山さんの写真がありま…

『こころ』夏目漱石

なぜ、いまさら、『こころ』なのかと言いますと、息子に聞かれたからです。『こころ』を読んだことがあるか、と。あると答えはしたものの、あらすじすらおぼつかないので、こっそり読みました。 あらすじです。こんな感じでよかったでしょうか。 おもな登場…

結婚したいですか? 維持が大変です 『鈍感力』渡辺淳一

結婚生活は本当に難しいです。 わたしだけかと思っていましたが、そうではないとこの本を読んでわかりました。 渡辺さんは、結婚を 一組の男女が「一時の熱情にかりたてられて一緒になり、ともに狭い部屋に棲むこと」 だと言います。そうなんですよ。一時の…

朝、起きたら虫になっていた 『変身』カフカ

簡単にあらすじを紹介します。 平凡なサラリーマン、グレゴールザムザは、朝目覚めると一匹の巨大な虫になっていました。背中には堅い甲羅があり、腹は褐色で、何本も足が生えています。 変わり果てた息子の姿に母親は悲鳴をあげて失神し、怒った父親は彼の…

「死ぬ気になったつもりで」ってよく言うけれど  『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 

新聞にあった本の紹介を読み、強く共感したのでここに引用します。まだ、読んでいません。2017年6月25日の朝日新聞11面の書評欄です。 『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』 学習性無力感の体験と対応策 一昨年、大手広告会社に勤務す…

至福の読書タイム 『鎖 上』 乃南アサ

少し仕事が忙しく、最近ベッドに入る時間も遅くなっていました。本は手に取るもののあっという間に落ち、次の日にまた開くもどこまで読んだか記憶が定かではない、というストレスのたまる日々が続いていましたが、とうとう仕事が一段落しました。 夕食を食べ…

『終わらざる夏 下』 浅田次郎

『終わらざる夏 下』読み終わりました。 yama-mikasa.hatenablog.com yama-mikasa.hatenablog.com 1945年8月15日、玉音放送。国民はそれぞれの思いを抱えながら、日本の無条件降伏を知る。国境の島・占守島では、通訳要員である片岡らが、終戦交渉に…

この仕事が終わったら自分へのご褒美に温泉でも行こう!と思っているあなた。あなたに来年は本当に来るの?『やがて消えゆく我が身なら』池田清彦

数年前に千代の富士が亡くなりました。わたしにとっての最強の横綱は白鵬でも貴乃花でもなく、千代の富士でした。 その千代の富士が現役時代を振り返って、 とりあえず今日一日だけ全力で稽古しよう。明日になったら休めばいいと思いつつ、明日が今日になり…

日本の新生に先駆けて散る 『戦艦大和の最期』吉田満

吉村昭の『戦艦武蔵』を読み、続いて大和関係の本を何冊か読みました。 大和の沖縄出動に動員された青年士官たちは、自分たちが戦略的に無意味な死に向かっていることに苦しみ、こうやって死ぬことに一体何の意味があるのかについて、士官室で激しい論争をし…

『終わらざる夏 中』浅田次郎

yama-mikasa.hatenablog.com 『終わらざる夏 中』読み終わりました。 片岡の一人息子・譲は、信州の集団疎開先で父親の召集を知る。譲は疎開先を抜け出し、同じ国民学校六年の静代とともに、東京を目指してただひたすらに歩き始めた。一方、片岡ら補充要員は…

壮絶!三文字切腹 『竜馬がゆく』司馬遼太郎

息子が小学校のときに買った『歴史人物できごと新事典』という本を読みました。とてもおもしろく、興味をそそる記事が満載です。その中のひとつの記事に目が止まりました。 「スゴイ根性の話」三文字切腹!! 武市端山は、肝っ玉のすわったサムライだった自…

過去の男女関係を今のパートナーに言いますか? 『愛情セミナー』遠藤周作

この本で、遠藤周作は嫉妬の苦しみとして3つあげています。 一つ目は、 嫉妬の苦しみとは、人間の自尊心が最大に傷つけられた苦しみ 自分の彼女が、別の男に心変わりしたら、ねえ。トータルで見て、あなたより彼、と評価されるわけですから、ねえ。 二つ目…

『終わらざる夏 上』浅田次郎

1945年、夏。すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。東京の出版社に勤める翻訳書編集者・片桐直哉は45歳の兵役年限直前に赤紙を受け取る。何も分からぬまま、同じく召集された医師の菊池、歴戦の軍曹・鬼熊と、片…

座右の書が『路傍の石』ってどうかと思っていたけど、ありかもしれない 『路傍の石』山本有三

よく「座右の書」を聞かれて『路傍の石』と答えている方がいます。わたしはこれを中学生の時に読みました。すごくわかりやすいです。戦前に書かれたものとは思えないくらい読みやすいです。決して自慢ではありません。簡単なんですよ。 ストーリーもわかりや…

チンパンジーもネアンデルタール人も、私たちの祖先ではない 『ヒトの進化700万年史』河合信和

いつからそういうことになっていたんでしょう。アウストラロピテクスから始まって、猿人→原人→旧人→新人という形で人類は進化してきた、わたしはそう教わったのですが。 みなさん知ってました?ネアンデルタール人は、わたしたちの祖先でもなんでもなかった…

命を得た海上の巨大な鉄の城 『戦艦武蔵』吉村昭

大砲の射程距離38㎞!大砲一発の重量約1t!鉄でできた船底の厚さ40cm!軽自動車が40キロ先まで吹っ飛び爆発するわけです。まさに規格外。 とにかく秘密裡に作られました。すべてが国家機密で、その全体像を把握している人間はごくごく少数だったと…

『月のしずく』浅田次郎

三十年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみ。そんな男のもとに、十五夜の晩、偶然、転がり込んだ美しい女……。出会うはずのない二人が出会ったとき、今にも壊れそうに軋みながらも、癒しのドラマが始まる。表題作ほか、子供のころ、男と逃げた…

読書とは何かを知るためにはこの本しかない。これまでもこれからも。 『読書について』ショーペンハウアー

現代詩作家、荒川洋治さんの言葉です。「読書とは何かを知るためにはこの本しかない。これまでもこれからも」。この本を荒川さんはこのように熱くすすめています。これ以上の誉め言葉を私は知りません。読んでみました。 ショーペンハウアーさんはドイツの哲…

付和雷同体質 『超国家主義の論理と心理』丸山眞男

「誰と親しくすればよいのか」という嗅覚に優れた方、います。わたしも苦手ではありません。自分自身の判断より、その場を支配している空気を察しようとし、その空気を醸し出している人を探し、そういう人に判断を委ねようとします。わたしのこういう「付和…

冤罪事件と被害者遺族の悔しさの間で 『ドキュメント死刑囚』篠田博之

~死刑と向き合う~ 朝日新聞2017年5月20日朝刊です。 www.asahi.com 日本の死刑制度について、二人の識者が語っています。一人は関西大学法学部教授の永田憲史さん。もう一人は、英レディンス大学法学部専任講師の佐藤舞さんです。 永田さんは、世界…

『坂の上の雲』 司馬遼太郎

全8巻。司馬さんの作品の中では、一二を争うお気に入りです。日露戦争当時の日本を熱く描いています。 この時代の世界状況について、司馬さんはこう言っています。 19世紀からこの時代にかけて、世界の国家や地域は、他国の植民地になるか、それがいやな…

「オレを誰だと思ってるんだ」症候群 『街場のアメリカ論』内田樹

昨年退職なさった方が、この4月から関連会社に再就職しました。その方(Nさん)は我が社では出世した方で、退職時には相当な役職についていました。 しかし、そのぞんざいな態度と横柄な物言いで、部下からの信頼は一切ありませんでした。最終勤務日の退社…

毎年、仙台市とほぼ同じ人口が消えている 『自殺予防』高橋祥友

毎年、世界中で約100万人が自らの手で命を絶っています。この数は、殺人(約50万人)や戦争に関連する死亡(約30万人)を合計したものよりも多いとのことです。 日本の場合、主な自殺者層は青年と中年です。 青年の場合、 性格的な問題、家族との関係、衝…

この人、頭が少しおかしい(笑)『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』北尾トロ

フリーのライター「北尾トロ」さんが、日常生活の中にある「やってみたいけど、ちょっと勇気がいるよな」と、ついためらってしまう場面を思い出し、勇気を出してやってみた、そんな本です。 全部おもしろかったですが、特におもしろかったものを紹介します。…

願いが三つかなうなら 『輝く夜』百田尚樹

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機になけなしの貯金までわたしてしまう。「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を…

西郷どんは沖永良部島でかかった風土病により睾丸がかぼちゃほどの大きさになった 『翔ぶが如く』司馬遼太郎 

来年の大河ドラマの主役、西郷隆盛。西郷どんの活躍を描いた司馬作品が、この『翔ぶが如く』です。すでにこの作品は大河ドラマになっています。確かそのときの西郷は西田敏行だったかな。 この作品の中には、あまり知られていない西郷情報がつまっています。…

追い詰められたぎりぎりのところでも踏みとどまれるかどうかは、じぶんが無条件に肯定された経験をもっているかどうかで決まる 『悲鳴をあげる身体』鷲田清一

褒めてのびるタイプです、って自分で言う人いるでしょう。みんなそうです。みんな。 鷲田さんのこの本、名言がつまっています。ちなみに、哲学者で大阪大学の元学長という偉い方です。 人には肯定される経験が必要だと言います。肯定される経験とは何か。大…

成功と幸福の違い 『人生論ノート』三木清

1887年生まれの哲学者.。京大で西田幾太郎に学んだあと、ドイツに留学する。1930年、治安維持法違反で投獄される。その後活発な著作活動に入るが、再び検挙され、敗戦直後獄死。 なんと壮絶な人生でしょう。 「人間の本性は嫉妬である」と昔読んだこ…

生きる目的を探すために生きる 『司馬遼太郎が考えたこと 2』司馬遼太郎

すべての人が自由で平等であるべきだ、とのたてまえが当たり前になったのはつい最近のことです。人類は長い間、人は生まれながらに身分の上下があるという社会で生きてきました。身分制はもちろん今の常識に照らせばよくないですが、社会の安定には相当に貢…

この言葉は使わない方がいい 『書く力』 池上彰 竹内政明

池上彰さんは、NHKで記者やキャスターを歴任し今は大学の先生をなさっています。竹内政明さんは、読売新聞論説委員として活躍されています。この「言葉を生業にしている」お二人が書かれた文章執筆本。なかなかやります。 私たちが、モノを書くとき避けた…