読書生活 think it over

本や新聞を読んでいます

吉村昭

命を得た海上の巨大な鉄の城 『戦艦武蔵』吉村昭

大砲の射程距離38㎞!大砲一発の重量約1t!鉄でできた船底の厚さ40cm!軽自動車が40キロ先まで吹っ飛び爆発するわけです。まさに規格外。 とにかく秘密裡に作られました。すべてが国家機密で、その全体像を把握している人間はごくごく少数だったと…

太平洋戦争の時には暗号として鹿児島弁が使われたことがあるのだそうです 『深海の使者』吉村昭

「カジキサー。ヨシトシノオヤジャ モ モグイヤッタドカイ」 この意味わかりますか? 太平洋戦争当時、日本はドイツ、イタリアと同盟を組んでいました。しかし、ヨーロッパとアジアは遠く、その通信や物資の搬送は連合国軍に阻まれ、難しい状況に置かれます…

『海の史劇』 吉村昭

戦前の日本の評判がよくありません。特に、昭和初期から太平洋戦争敗戦に至るまでの、日本の外交や戦略の酷さは目を覆いたくなるほどです。しかし、この『海の史劇』を読むと、これが太平洋戦争を引き起こしたあの日本と同じ国なのか、と首をひねりたくなる…

無人島から戻ってきたら、妻が他の男と結婚していた。

江戸時代、土佐を出た船が漂流し、とある島にたどり着きます。その島の名は鳥島。東京から600キロ離れた無人島です。船は大破し脱出できず、見渡す限り青い海。船は一艘も見えません。仲間は3人。 アホウドリが主食となりました。羽を広げると2mにもなる大…

沖縄戦 「殉国」吉村昭

戦争と沖縄 一少年兵の始点から、沖縄戦を捉えた物語です。 徹底した虫瞰視点の描写によって、現実の沖縄戦を垣間見ることができます。 沖縄を守るために命を懸けて敵を倒そうと意気込んでいた少年が、わずか二か月で一瞬の死をのぞむようになります。 とに…