読書生活 think it over

本や新聞を読んでいます

『こころ』夏目漱石

 なぜ、いまさら、『こころ』なのかと言いますと、息子に聞かれたからです。『こころ』を読んだことがあるか、と。あると答えはしたものの、あらすじすらおぼつかないので、こっそり読みました。

 あらすじです。こんな感じでよかったでしょうか。

 おもな登場人物は、TとKと下宿先の娘の3人。Tは学生時代に下宿の娘に恋をしましたが、同宿の親友Kも娘に思いを寄せているのを知り、Kを出し抜いて娘と婚約します。

 恋にやぶれたKは自殺し、Tはその娘と結婚しますが、それ以降、ずっと親友を裏切ったという罪の意識に悩まされます。そのため、愛する妻からも孤立して、孤独のうちに後悔の生活を送ります。Tは妻に心を開くことができません。Tは死んだつもりで生きようとしますが、こころはいつまでもはれません。

 そのうち、明治天皇が亡くなり、乃木大将が殉死します。Tはそれをきっかけに、かねてから考えていた自殺を決行します。

 Tは、Kを出し抜いて告白したことでKを自殺においやってしまったという罪の意識に、ずっと苦しめられます。もう、相手は亡くなっていますから、どうにもなりません。

 Tは、酒を飲んだり本を読んだりしてこの苦しみをまぎらわそうとしますが、うまくいきません。そんなに苦しいのなら、そのことを妻に話せばいいじゃないかと思ってしまいますが、Tは話しません。どうやらTは「人は一度でもこころが汚れるともうとり返しようのないしみがつくから、愛する妻にこのことを言うと、妻のこころもよごれてしまう」と考えているようなのです。悲しい過去を背負って、それを誰にも話せず、同時に何食わぬ顔で妻と生きていこうとします。

 多くの人は、人には言えない過去をもっています。わたしにだってあります。Tさん、死ななくてもいいじゃないか、と思ってしまうのはわたしだけでしょうか。たしかにKを出し抜いたと言えなくはないです。Kは遺書をのこしますが、そこにはTについては何もうらみがましいことは書いていませんし、下宿の娘が好きだったとこ書いていません。だから、Tさん、よかったじゃないですか、と思えたらよいのですが、Tさんまじめなんですよね。

 超有名作ですから、きっと解釈本も山ほど出ていると思うので、読んでみようかな。そういえば、わたしの好きな石原千秋さんも専門は夏目漱石でした。  

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 よし、これで息子にあらすじくらいは言えます。

的中率 高いどころか 100%

  「上がるか下がるか」5回でも10回でも連続で当てることのできる方法です。

 ある老人の家に証券会社の営業を名乗る男から電話がありました。短刀直入に「株に興味はありませんか」と聞かれました。実はこの老人、過去に退職金を使って株に手を出したことがありました。しかし、痛い目を見て株から撤退し、今は年金でつつましく生活しています。

 当時の悔しさを思い出し、「何の興味もありません」と怒りを抑えながら答えると「この低金利の時代、資産を銀行に預けていても喜ぶのは銀行だけです。資産の一部を株で運用することをおすすめします」とのこと。

 「俺もそう思っていたよ、だけど失敗したんだよ」と言いたいのを我慢して「ああ、そうですか」と電話を切ろうとしたところ、

「株を運だととらえている方が非常に多いのですが、株は正確な情報と経験があれば大丈夫です。100%とは言えませんが、今、わたくしどもで注目しているのはA社です。株に興味をもたれたのであれば、A社をおさえておいていただけたら、と思います。今日のところは失礼させていただきます。お時間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした」

「A社」と言い残して、その男はさわやかに電話を切りました。

 老人はすぐにA社をチェックしました。お世辞にも期待がもてるとは言えない状況です。ところが、動きのなかったA社の株が月末に近づくにつれてぐんぐんとあがりました。

 そして、月末。

「どうです、見ていただけましたか?」

「見たよ。たいしたものじゃないか」

「正確な情報と経験です」

「来月もA社は上がり続けるのか?」

「これ以上は規約により言えないのですが、株に興味をもっていただけたということで…実は、A社は翌月もおそらく大丈夫です。100%とは言えませんが」

「おたくが100%、なんてばかなことを言いだしたら、この電話はとっくに切ってるよ」

「ありがとうございます。しかし、A社は翌月までです。翌々月には大きく値を下げます。翌月までです。それでは今日はこれで失礼します」

 翌月から毎日A社をチェックする老人。大きな変動は見せないものの、地味に上がり続けます。

 そして月末。電話がかかってきました。

「また、あがったな」

「はい。しかし、A社はここまでです」

「この勢いだと、まだいけるんじゃないのか」

「いえ、A社はここまでです。見極めが大切です」

「じゃあ、次はどこが?」

「本来なら、正式に契約していないお客様に情報を伝えることは禁じられているのですが、〇〇様は特別です。来月はH社です」

「H社?」

「はい、H社です。もちろん100%とは~」

「もう、そのセリフはいいよ」

「失礼いたしました。それでは今月はこれで失礼いたします」

 H社は、その男の言う通りあがりました。老人はこの男と電話で5回話をしました。この男が上がると言ったら必ず上がり、下がると言ったら必ず下がりました。5回連続的中です。

 そして、6回目の電話のあと、老人はこの男にまとまった資産の運用をまかせることにしました。手続きをすませ、あとは資産が増えるのを待つだけです。

 そして、この契約が老人と男の最後のやりとりとなりました。

 

 詐欺の話なのですが、どうしてこの男は5回も的中させたのでしょうか。タネを聞いて驚きました。

 まず、株に手を出した人間の名簿を手に入れます。そして、

1回目 ①「A社上がる」に1000人②「A社下がる」に1000人に  電話する。

A社が上がったら①の1000人を残し、A社が下がったら②の1000人を残す。

そして、2回目の電話は残した1000人を500人と500人にわけ、

2回目 ①「A社上がる」500人 ②「A社下がる」500人

同じように、続けます。

3回目 ①250人 ②250人

4回目 ①125人 ②125人

5回目 ①62人 ②63人

 2000人が60人くらいまでに減りますが、5回連続的中を60人に見せられたら御の字だそうです。5回までに手続きをすます方も多いとのことです。同じように続けると、6回で30人、7回で15人、8回で7人、9回で3人、10回で1人。

 わたしは株のことがまったくわかりませんが、この話、よくできてるなあと思いました。今では、怪しい勧誘だと思ったらすぐに警察に電話されるので、このような悠長な詐欺は存在しないそうです。

宝くじが当たったので働くのをやめようと思いますが…

 宝くじって今、一等前後賞合わせて「10億円」だそうです。平均生涯賃金が約2億円とのことですから、お金には不自由せずに人生を過ごすことができる金額です。

 仕事がいやだ、やめたいやめたい、とブツブツ言ってるわたしですが、「もし宝くじが当たったら仕事をやめるのか」と考えてみました。みなさんはどうですか。

 こんな話を聞いたことがあります。資産家の息子さんがいて、突然父親が亡くなったため、一生食べていくのに困らない遺産が手に入りました。その方は働くのをやめて、念願の自由な生活を始めたのですが、数年後にまた働き始めました(よくこのご時世に仕事が見つかったな、とも思いましたが)。

 その方は、ずっとコンプレックスの塊だったというのです。「自分は一人前ではない」というコンプレックスです。資産のあるなしにかかわらず「働いていない」ということが、その人の心に重圧をかけ、お金はあっても働き始めたという話です。

 先日、ワーキングプアに関するテレビ番組を見ていたら、三十代半ばのホームレスの方が紹介されていました。その男性は公園に寝泊まりし、ごみ箱から週刊誌などを拾って売り、命をつないできたのですが、運よく市役所から、一か月のうちの何日か、道路の清掃をする仕事をもらうことができたのです。番組は彼の姿を追っていろいろ話を聞くのですが、その彼が最後に目頭を押さえて泣くシーンが映し出されました。

 彼によると、働いているときに「ご苦労さま」と人から声をかけられたとのことです。「泣く」という行為どころか、「泣く」という感情すら忘れていた自分の目から自然と涙がこぼれたことに驚いたと言います。

 番組は、そこで終わってしまったのですが、「働くということ」の一つの意味がぼんやり見えてきたような気がしました。

 もちろん「働くということ」の意味はたくさんあるでしょうから、そのたくさんの意味の中の一つですよ。それは「社会の中で、自分の存在を認められる」ということです。同じようにその場にいても、ホームレスとしてたまたま通りかかっただけだったら、声をかけられることはなかったはずです。一生懸命働いたからこそ、ねぎらいの声をかけられたのでしょう。

 そうか、「人から認められる」ということか。そのための手段の一つが「働く」ということなのか。

 以前、こんな記事を書きました。 

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ここにあるようなあざとい「他者からの評価」というより、さりげない連帯感、役に立っている感、これを求めて仕事をしているのです。本当は、「仕事をしているのかもしれません」くらいにゆるく書きたいのですが、ここは、言い切りにします。本当は「言い切りにしたいと思います」と書きたいのですが… 

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あなたと彼は同級生で、あなたの奥さんは新入社員で、彼の奥さんは常務で

 先日、久しぶりの東京出張がありました。わたしと同年代の社員が集まる研修です。講師の話を聞きながら、周囲を見渡してみると、記憶の片隅にある顔が何こもあります。講師の話の途中でしたが名簿で確認してみると、「ああ、彼だ」と。もちろん女性の方もたくさんいました。

 その夜、見知ったグループがいくつか重なって、飲みに行くことになりました。月一で会うような人間ももちろんいますが、ほとんどが、10年~15年ぶりくらいに会う人たちです。同窓会のような雰囲気になりました。

 家族の話、子どもの話、趣味の話…などなど話が弾みました。どのテーブルも盛り上がっています。わたしも飲めないお酒をちびちびとなめながら参加しました。一番盛り上がった話題は、新入社員と結婚した同期(男性)がいたことです。なんと、年の差20歳!。「乾杯!」とどのテーブルの人間も一斉に声をそろえて祝福しました。

 酒量はますます進み、各テーブルの話の内容が徐々にディープになってきました。同僚の一人(Aとしておきます)が、「今日の講義の内容がよくない」とぐちり始めました。わたしは彼のことをよく知っています。いい奴なんですが、お酒に飲まれるタイプです。ぐちは徐々にエスカレートし「あの常務の話はなんだ!わけがわからない!」と吠えるA。「特に二人目のN常務、ありゃあだめだ!」と続けます。たしかにN常務の話はその場しのぎの感がいなめず、内容もあまり頭にはいってくるものではありませんでした。

 「何にもわかってない。あんなおばさんがうちの常務って、うちの社は大丈夫なのか?」と他のテーブルも巻き込んで吠えるA。もう完全にぼやきの域を越え、炎上です。こうなると、もう止まらないことをわたしは知っています。ただただ静観です。

 すると、久しぶりにあった同僚の一人(Bとしておきます。10年ぶりに会いました)が「今日、来てなかったあいつ、会社辞めたって聞いたけど本当?」とか「〇〇(関連会社です)が最近やばいって聞いてるけど、どう?」などとAの常務ネタとはまったく関係ない話をふります。

 しかし、Aは止まりません。「〇〇がつぶれようが知ったことか!あんなおばさんが常務なら、〇〇より先にうちがつぶれるわ!」と大炎上。Aに賛同する酔っ払いも出てくる始末です。

 そこに突然、同僚の一人(Cとします。わたしははじめましてです)がグラスを置いて、「本当にもうしわけない」と頭をさげたんです。みんなきょとんとしています。どうしてあなたがあやまるの?

 すると、さきほどのBが「あのN常務、こいつの女房なんだよ」とポツリ。わたしはほとんど同い年の人間が「女房」という言葉を使うことにも抵抗を感じたのですが、そこはスルーして話を聞きました。どうやら姉さん女房のようです。苗字もNさんです。Cさんによると、今日の研修では別の常務が話すはずだったのですが、急用で参加できなくなり、急きょ奥さんが講義をしたとのことでした。なるほど、原稿やパワーポイントなどは用意してあったものだったのでしょうが、その場しのぎ感が出ていたのはそのためだったのでしょう。

 当然Aはひたすら謝りました。場はしらけにしらけてしまいました。

 わたしも、いろいろと考えさせられました。すごく不思議な感じです。奥さんが常務と、奥さんが新入社員。それがわたしのほぼ同年齢に存在するということ。家庭の様子など、全く違うでしょう。幸せは人それぞれです。

 

結婚生活の維持に必要なもの 『鈍感力』渡辺淳一

 結婚生活は本当に難しいです。

わたしだけかと思っていましたが、そうではないとこの本を読んでわかりました。

 渡辺さんは、結婚を

一組の男女が「一時の熱情にかりたてられて一緒になり、ともに狭い部屋に棲むこと」

だと言います。そうなんですよ。一時の熱情なんですよね。この熱情を保てるにはどうしたらいいか、と悩むのですが、それは解決できない問題なのだと渡辺さんは言います。

 結婚に至るまでの過程、いわゆる恋愛中は、目前の楽しさに心奪われ、結婚生活の現実を想像することは不可能だと言います。恋愛中は熱情がありますからね。問題はその熱情がなくなったときにどうなるか、どうするかです。

 恋愛中は、たとえ互いに多少の問題は感じていても、それほどたいした問題だとは思いません。人間だから違いはあるし、互いに直していけばいいと簡単に考えます。

 ところが、この甘さが問題で、ここからいろいろなトラブルが生じてきます。二人の間に生じる様々な不満や違和感、多くの夫婦はそれらを互いに我慢したり、ときには軽く言い合い、あるときは改め、あるときは妥協しながら結婚生活を続けていきます。結婚=トラブルではなく、熱情の冷め=トラブル、となるのでしょう。お互いの中の小さな不満や苛立ちが、ボディーブローのように蓄積されていきます。

 そして、些細なことである日ドカンと爆発すると、渡辺さんは言います。

 この爆発の原因は理屈ではありません。男女や夫婦の間では、理屈ではない、感じ方というか、感性の問題で合わなかったり、いらいらすることが無数に出てきます。

 そして、こういうときに必要なのが鈍感力だと。

 鈍感すぎても困りますが、ほどよく鈍感でありたいと願っている人は多いのです。でももともと鈍感な人は、そんな努力をする必要もありません。はじめから地でいって成功するのですから。こんな楽で素晴らしいことはありません。いずれにせよ、結婚は、裏を返せば、長い長い忍耐の道のりでもあるのです。よく結婚の幸せを口にしたり、老後しみじみ、「あなたと一緒でよかった」などと言いますが、それは長い長い忍耐を経てきた結果のつぶやきなのです。そしてその忍耐の裏には、素敵な鈍感力が二人を支え、守ってきたことを忘れるべきではありません。

 はい、わかりました。 

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朝、起きたら虫になっていた 『変身』カフカ

 簡単にあらすじを紹介します。

 平凡なサラリーマン、グレゴールザムザは、朝目覚めると一匹の巨大な虫になっていました。背中には堅い甲羅があり、腹は褐色で、何本も足が生えています。

 変わり果てた息子の姿に母親は悲鳴をあげて失神し、怒った父親は彼の背中にリンゴをなげつけます。妹はときどき食べ残しのパンなどを差し入れてくれます。それを「おいしい」などど思いつつ食べるグレゴール。完全に家族の厄介者です。

 変身前のグレゴールは、家族のためにあくせく働いていました。グレゴールをあてにできなくなった家族は働きに出ます。父親は守衛に、母親は内職を、そして妹は売り子になります。父親はほとんど働くことがなかったのですが、息子が変身してからは、一家の支柱として見違えるほどの働きをするようになります。

 グレゴールが死ぬことによって、家族は今までになかった新しい開放感をえて、いそいそと郊外にピクニックに出かけたりします。

 こんな感じです。グレゴール、虫ですよ。起きたら虫になっていたって。

 今さらですが、どうして大きな虫に変身させたのでしょう。外見だけがここまで大きく変わってしまうと、内面は全く変わっていないのに無残な結果になってしまうのだなあ、と悲しくなります。

 不思議なのは、グレゴールの内面がちっとも変わらないところです。巨大な虫になっても、会社に行くための汽車の時間を気にしたり、出勤時間を気にして眠ったりします。周りが大きく変わっているのに、自分だけは変わっていません。上司が家に来ると、クビになることを気にしてしきりに言い訳をしてまだ何とか仕事を続けようと努力するんですよ。

 グレゴール自身は相手の言うことがすべてわかるのに、自分の意志は相手に全く通じません。物を言おうとし、家族に協力しようとしますが、周りが彼を理解しようとしません。完全に虫あつかいです。虫ですから当然といえば当然です。

 虫となったグレゴールを隠し続ける生活も、終わりをむかえます。ある夜、グレゴールは妹のバイオリンの音を聞きます。こっそり、妹の姿をのぞくグレゴール。妹が一生懸命引いているバイオリンを下宿人が横柄な態度で聞いていることに驚いたグレゴールは、「俺の部屋で妹に弾いてもらおう」と思い、妹に近づきそっとスカートのすそをくわえようとします。お兄ちゃんの優しさから出た行動だったのですが、もちろん下宿人に見つかり大騒ぎとなります。

 かばってくれると思ったのに、その妹は自分のことを

「このけだもの」

と言います。そして、家族に

「あたしたちはこれを振り離す算段をつけなくっちゃだめよ」

「いったいどうしてこれがグレゴールだというの?。もしこれがグレゴールだったら、人間がこんなけだものといっしょには住んでいられないということくらいとっくにわかっているはずよ」

なんて言います。もしこの虫が本当にグレゴールなら、自分から出ていくはずだ、と。あまりに悲しい残酷な一言です。

 先日「人は見た目が何%?」という記事を書きました。グレゴールは、話ができないので同じ問題ではないですが(周囲にとっては、本当にグレゴールなの?という問題があります)、虫だったら悲しいなあ。 

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西郷さんと小池さん

 都議会議員選挙のニュースを見ていたら、「西郷さん」という女性の候補者が出ていました。西郷ってすごい苗字だなあ、と思って見ていたら、どうやらこの西郷さん、あの西郷さんの本家にお嫁にきた人だそうです。あの西郷さんですよ。

 そのニュースでは、小池さんのグループに所属する新人さんの奮闘ぶりを特集していました。ここに出てくる新人さんたちは、まだ若く、ほとんど知名度がありません。また、スタッフも選挙慣れしておらず、サポートしようにもその支え方がわからず右往左往する、といった様子でした。

 この新人さんたちが演説しても、まったく人が止まってくれません。小池さんが来たらたくさんの人が来るのですが、小池さんもたくさんの人を応援しなければいけませんから、すぐに行ってしまいます。そして、小池さんがいなくなるとまた閑古鳥です。

 自分の名前を覚えてもらうために、名前を必死に連呼します。握手しながら名前を言いますが、握手をしたあとのご年配の方を取材班が追いかけて「今の候補者の名前はわかりますか?」と聞いたところ、「小池さんだろ?」と答える始末。スタッフもいやなこと聞きますね。名前すら覚えてもらえません。

 そこで、先の西郷さんに戻ります。「西郷です」「西郷です」と大声で名前を呼び、握手しますが、「ああ小池さん」と手を振り返す人々。小池さんの人気はすごい、というニュースだったのですが‥。

 そんなことありますか?だって、「西郷」ですよ?。しかも、あの本家本元の「西郷」だそうです。「小池」と「西郷」、そりゃあ確かに今は小池さんでしょうけれど、「西郷」とくらべたら小池さんもかすむと思うのですが。「小池さんだろ」って答える方も答える方だと思いますが、そこに番組でなんのつっこみも入らないのが不思議でした。

 そんなものか、と思っていたところに妻が帰宅しました。テレビを見て、「西郷ってあの西郷さん?」と言います。おお、めずらしい、まったく歴史に興味なしの妻がそんなことを言うなんて。そうなんだよ、あの西郷さんらしいよ、と言いました。

 するとですね、妻が「言われてみれば、少し似てる気がする~」って。似てませんよ。お嫁さんですから。 

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